IT・通信部門のための協約

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年10月

最近、IT部門と電気通信部門の約7万5000人の労働者のために新協約が成立した。これは、使用者を代表する工業・サービス部門経営者組織(ALMEGA)(スウェーデンで最大の企業連合組織)の中に2001年1月1日に創設されたIT・電気通信協会との間で結ばれたものである。電気通信産業は以前にも協約を締結しているが、ほとんどのIT会社にとっては、これは新たな展開である。

2001年1月から2002年10月31日までを協約期間とし、民間事務技術系職員労働組合(SIF)(ホワイトカラー)とSEKO(ブルーカラー)の組合員に対しては約6.0パーセントの賃上げが行われる。(1年目は、平均3.2%の賃上げが定められ、2年目には平均3%の賃上げ、および、各従業員に最低でも月325クローネの賃上げが定められている。)大卒専門技術労働者労組連合(SACO)(専門職)の組合員に対する数字は出されていないが、賃金交渉はもっぱら関係会社内部において実施されるだろう。

労働時間は2001年10月から1週につき15分短縮される。使用者側の要求の中で、組合側が受け入れなかった要求は、理由をあげずに臨時に雇用できる人数を5名(現在の人数)より増やすというものである。

ALMEGAと労働組合は、この協約期間中に多数の問題に関する議論を継続することに合意した。例えば、如何にして局地的な賃金協定やその他の労働条件を種々の方法で改善し、現代の労働生活に適うものにするかという問題である。

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