男女賃金格差が拡大

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年10月

EU統計局のユーロスタット(Eurostat)によると、スウェーデンは、欧州連合において、民間部門における男女の賃金格差が近年拡大した3カ国のうちの一つである。

ユーロスタットは1995~1999年における男女間賃金格差の推移を調査したが、それによると、1995年には格差最小だったスウェーデンが、その後はベルギーやルクセンブルグに追い抜かれた。(とはいえ、これら3カ国は欧州において相変わらず最上位を占めている)1995年以降に格差が拡大した国はスウェーデン、オーストリア、ポルトガルだけである。ユーロスタットによると、欧州連合全体では女性の平均所得が男性の79パーセント、スウェーデンでは86パーセント、ベルギーでは88パーセントである。

このような賃金格差の推移は、女性の所得が男性の83パーセントとするスウェーデン統計局(SCB)の統計によってもある程度裏付けられる。この格差をどう説明するのか。SCBによると、17ポイントのうち9ポイントは教育、年齢、職種間格差、労働時間、産業部門によって説明できるが、8ポイントは依然として説明不可能のようである。

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