紙・パルプ業、ホワイトカラー協約のパターン設定

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

スウェーデンの記事一覧

  • 国別労働トピック:2001年5月

工業部門のホワイトカラーの協約パターンは、エンジニア産業の合同交渉が結論を出す前に製紙業により設定された。エンジニア産業のホワイトカラー労働者が締結した協約は、このパターンを踏襲した。その主要内容は次の通りである。

  • 2001年2月1日から2004年3月31日の期間に合計7%の賃上げは3回に分けて行われる。2001年2月1日に2.2%、2002年2月1日に1.7%、2003年2月1日に1.6%。
  • 協約期間中に、両当事者が新たな合意に達することができないなら、さらに1.5%の賃上げを行う。
  • 協約期間中に、すべてのSIF組合員が少なくとも700クローネの給与引上げを保証される。

紙・パルプ業ブルーカラー協約

製紙・パルプ産業の協約は、他の工業部門ブルーカラー労組の協約とほとんど同じである。スウェーデン経営者連盟(SAF)のメンバーである森林製品産業経営者団体(ARBIO)およびLOメンバーの紙パルプ製品現業労働者労組(Pappers)は2万7000人の労働者を対象とする協約に、同じく38カ月間に8.5%の条件で調印した。平均賃上げ率は、最初の12カ月に2.7%、続く13カ月に2.2%、そして最後の13カ月に2.1%となる。これは全体で7.0%の賃上げを意味する。そのうち60%は全員の増額に当てられ、残りの40%(この部分については労働者により賃上げ幅は異なる)の分配は各工場の支部パートナーによって決定される。

他に1.5%が、1998年の協約と同様に労働時間の短縮、退職金、あるいは追加的な賃上げとして、個々の労働者に利用される。1998年には、労働者の選択は、3つの選択肢に、ほぼ均等に分かれた。この取り決めは好評で、当時多大な関心を呼び起こした。

2001年5月 スウェーデンの記事一覧

関連情報