NTUC、組合リーダーに訓練奨励賞を提供

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年5月

全国労働組合会議(NTUC)は、組合リーダーの訓練を後押しするため、新たに訓練奨励賞を設け、学位取得コースで学ぶための資金を助成する。年間35人までが対象となる。資格者は、組合執行委員会あるいは支部委員会において5年以上の経験を有する者で、現在約6000人いる。NTUC教育訓練基金がシンガポールのポリテクニク・コース学費の90%を負担する。

全日制の学位取得コースを受講するために、無給休職を取るか退職する場合には、最高10人までに、1500ドルを限度に最後の給与と同額が支払われる。費用は、技能再開発プログラムとシンガポール労働財団より提供される。3年間の全日制の費用は、この給与相当額も含めて、最高6万ドルかかり、一方定時制の場合は、5~6年の在学期間で1万2000ドル近くになる。

本賞を設けた背景についてNTUCのリム・ブー・ヘン書記長は、組合リーダーは仲間を支援するのに多忙を極め、自身の教育訓練の機会を失うことが多い、と述べている。

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