技能労働者を年3万人ペースで育成

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年4月

人的資源省は、技能労働者に対する需要を満たすために若年層を今後5年間にわたり年3~4万人のペースで訓練する計画に着手した。同計画は、第8次マレーシア計画の一環で、2003年までに技能訓練センターをさらに、18カ所設立して実現をはかる。

現在、技能訓練センターは18カ所あり(うち10カ所は第7次マレーシア計画で設立)、技能労働者を年1万7000人のペースで育成している。今回の計画の対象者は学校卒業者ないし中退者だが、フォン人的資源相は、センターの訓練プログラムや設備を民間部門の労働者にも利用できるものにしていきたいとの意向を示している。

また、この計画とは別に、これまで学生だけが対象であった教育訓練ローンの利用を労働者にも認める動きが出てきた。フォン大臣は1月15日、同案はまだ検討中であるとしながらも、知識集約型経済への移行を図るために技能労働者を増やしていく必要があると導入に積極姿勢を示した。

計画では、財源は新たに設立される技能開発基金で、今年から拠出が開始される。

現行の教育訓練ローンは、学生だけが対象で、融資額は年5000リンギ。受講する講座は、産業訓練所、指導者上級技能訓練センター、上級科学技術センターなど人的資源省管轄の訓練センターが提供している。

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