最賃引き上げ交渉、労使間の決着つかず現状維持
国家賃金委員会は、使用者と組合側との合意が得られなかったため、提案されていた最低賃金の引き上げを地方委員会に委ねることを発表した。
同委員会のイラワット労働長官は、この問題は1カ月以内に地方委員会によって決定されるであろうと述べている。
最低賃金の引き上げ自体は、8つの小委員会の承認を得ているが、どのくらい引き上げるかについては、まだ合意に達していない。10月26日に行われた会議では、その額について5時間以上も議論がなされた。
使用者側は3バーツ(1バーツ=2.59円)程度の引き上げは容認したが、労働者側は5~7バーツの引き上げを要求しており、両者の議論は平行線をたどっている。
タイの日額最低賃金は、バンコクで162バーツ、その他の地域では130~140バーツとなっており、ここ3年間変化していない。
労働者代表のアンポーン氏は、何らかの引き上げ措置が取られないかぎり、抗議運動を起こす可能性があると述べた。
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