逃亡外国人メイド、3万人超

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年1月

内務省によれば、2000年1月からの約10カ月の間に、使用者のもとから逃亡した外国人メイドの数が3万人を超えている。2000年10月20日現在、国内の外国人メイドの数は17万6000人で、その割合の大きさに、政府および出入国管理局は事態を重く見ている。

3万180人の逃亡メイドのうち約1割が、3カ月間就労した後に使用者のもとから逃亡している。内務省のジャマルディン事務次官によれば、逃亡がメイドと仲介業者との間であらかじめ計画されているケースもあり、またボーイフレンドや夫などの第三者が関与している場合もある。

もっとも、使用者による酷使に耐えられなくなったり、良い賃金の職を求めて、逃亡するケースも少なくない。

同事務次官は、使用者から逃亡したメイドは不法移民と見なされるだけに、事態は深刻であるとし、すでに出入国管理局と警察が捜査に乗り出していることを明らかにした。

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