第2四半期のGDP、8.8%増

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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マレーシア中央銀行は2000年8月23日、2000年第2四半期(4~6月期)の実質国内総生産(GDP)が前年同期に比べて8.8%増えたと発表した。中銀によると、成長は経済ファンダメンタルズの改善に支えられて、引き続きほぼ経済全般で確認された。伸び率は、11.9%(最終値)を記録した第1四半期を下回ったものの、額では同期よりも4.7%増加した。この結果、2000年上半期の成長率は10.3%となり、前年同期比で1.8%増えたことになる。

ゼティ総裁によると、農業をのぞく全部門で強い成長が見られた。牽引役を果たしたのは、第1四半期に引き続き製造業で、生産は22.0%伸びた。特に、強い海外需要に支えられて輸出向け製造業の伸びは高く、30.0%を記録した。国内向けは19.4%であった。

そのほか、住宅建設が伸びた建設業は2.1%、国内消費支出と観光客の増大でサービス業は5.1%、それぞれ伸びた。農業は、パーム油とゴムの生産が落ち込んだため、マイナス4.8%であった。

ゼティ総裁は2000年の通年成長率について、政府の予想値5.8%を大きく上回るだろうとの認識を示した。

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