エアインディアが外部委託乗組員の採用を申請

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年2月

経費削減の一部として、エアインディア航空(AI)は、外部委託の乗組員を乗せることを労組と協議する。

機内サービスと全国マーケティング部門バルガバ取締役は、ビジネスライン紙とのインタビューで次ぎのように答えた。AIは、外部委託の乗組員を望んでおり、この件について最終決断をするために複数の労組と話し合う予定である。今後外部委託を予定する部門として売店のサービス部門を検討している。

バルガバ取締役の説明によれば、AIによって検討されている処置の中には、既に30%近く削減した人件費をさらに削減する問題がある。AIは過去3年間新規採用は完全に凍結し、欠員ができた運行部門には非運行部門の人員を異動させ充当してきた。この配置転換により、会社は人件費削減を実行し、電話、電気その他の経費の大幅な削減を実施した。

1997年度中に、AIは107人の労働者を配置転換させ1330万ルピーを節約し、1998年度では、225人の異動計画で3250万ルピーを節約した。AIは過去2年間に採用した様々な経費削減政策により、約6億ルピーの節約に成功している。

労働力の異動とは別に、AIは赤字路線から撤退し、週1~2回しかいかない空港への運行を中止し、収益の上がっている路線を増便し、料金を再調査した。

バルガバ取締役は、これらの処置をした結果、AIの人件費は、全支出の25%にまで低下し、国際的にも受けいれられる水準にまでなっていると述べた。

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