海外からの投資
―韓国1位、日本4位

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年12月

インドへの投資に対する魅力は低下してきている。工業省産業政策促進局が収集した資料によると、アメリカは1991年8月からの自由化後、毎年最大の投資国だったが1999年5月現在、韓国、モーリシャス、イギリス、日本に次いで5位に落ちている。

対照的に、韓国からの投資は、1996年は300億ルピーだったが、1998年は、アメリカからの投資額356億2000万ルピーに対し、たった36億8000万ルピーで、安定していなかった。1999年急上昇したのは、1月に現代からの巨額の投資があったことに大きく起因しており、また大宇や他の小さな企業も自動車部品と一般消費者用エレクトロニクス部門に資本を注入した。しかし、工業省は韓国が今後とも巨額な投資を維持できるかは分からないと見ている。

アナリストは、この変化はインドに科された経済的制裁の影響であるとしている。インフラ及び金融部門での多くの投資家は1998年の大部分の投資を保留し、1999年も依然保留している。特に電力、道路、港湾のインフラ領域での、改革が不十分なため、現実にはかなりの投資家は撤退している。

しかし、経済制裁の影響で、長期間の利益を確保したいアメリカの投資組織は、モーリシャス・ルートを選択している。資料によると、モーリシャスからの投資が、1999年5月現在で230億4000万ルピーに達し、1998年の316億6000万ルピーを超えると予想されている。尚、モーリシャスは、マダカスカル島の東方にある島国で、人口は約95万人で、その内3分の2はインド人である。

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