労働者の麻薬使用による損失190億レアル

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年10月

サンパウロ総合大学精神研究所の麻薬、アルコール研究グループの医師達の研究によると、全国の労働者による麻薬使用は国家に、年間190億レアル(1ドルは約1.75レアル)の損害を与えている。これは麻薬使用による労災、欠勤など生産性低下を計算したもので、労災の25%は中毒が原因であり、欠勤と休暇願いの50%もこれが原因となっている。リオ、サンパウ、レシーフェ市の医科大学の調査では、市民の10%が少なくとも1回は麻薬を連続して使用した経験がある。従業員が麻薬中毒となり、企業にとって高いコストとなると知っていても、企業は予防や回復対策を取らず、従業員を解雇するだけである。6州の道路で走行中の車の運転者は7%が眠気さましのために、何等かの刺激剤を常用していた。この調査にアルコールは含まれていない。

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