ポーランド/女性、若年の失業構造

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年7月

女性

1999年1月末現在、雇用事務所に登録された女性の失業者総数は116万7694人で失業者数の56.6%に当る。1998年12月と比較してみると8万6375人多く、前年同期比では4万108人多い。失業するまで就労していた女性の人数は6万2621人増えた。これまで一度も就労したことがない女性も2万3754人増えた。いわゆる事業主の都合による「集団解雇」によって失業登録した失業者は9万2132人で、この数字は失業登録手続をした失業者総数の66.7%に当たり、1998年12月末より4422人増えた。

1999年1月中に雇用事務所に登録された女性の失業者数は14万1388人で、新規登録失業者総数の44.0%に当たる。このグループのなかで、失業給付金の受給資格保有者は26.8%、就業経験のある女性は10万765人、また8748人の事業主の都合(6.2%)による失職者だった。同月に失業登録を抹消された女性は5万7792人(登録抹消者総数の51.8%)だった。雇用先が決まって失業登録を抹消した女性は2万6271人で、訓練またはオン・ザ・ジョブ・トレイニングの開始によって抹消された者は3684人、就労即応態勢が確認できなかったことを理由に登録を抹消された者は1万5464人、その他の理由による登録抹消者は1万2373人である。

学卒者グループ

1999年1月中に雇用事務所に新たに登録された中学および高等教育機関の卒業者(学卒者)数は2万8360人で、1998年12月より8187人多く、新規失業登録者総数の8.8%だった(1998年12月は9.7%)。この学卒者グループのうち、女性は1万5136人(女性の新規失業登録者総数のの10.7%)で、男性は1万3224人(男性の新規失業登録者総数の7.3%)だった。教育水準別にみると、このグループの構成は以下の通りである。

  • 大学およびその他の高等教育機関の卒業者・2,626人(新規失業登録者総数の0.8%)
  • 中学校卒業および中等職業学校卒業者・1万678人(同上、3.3%)
  • 普通中学校卒業者・3,164人(同上、1.0%)
  • 基礎職業学校卒業者・1万1,607人(同上、3.6%)
  • その他の各種学校卒業者(小学校の特別教育)・285人(同上、0.1%)

1999年1月に1万6628人の学卒者が失業登録を抹消された。この登録抹消者のうち、就職による者は5901人(就職先が決まった失業者総数の12.1%)、訓練開始による者は411人、オン・ザ・ジョブ・トレイニングの開始による者は2552人だった。1999年1月末現在の全国で失業中の学卒者数は12万3267人で、これは全失業者数の6.0%に相当する。前月と比較してみると1万2589人多く、前年同期比では3万4061人増になる。

事業主の都合による失業者

1999年1月に地方雇用事務所に登録された事業主の都合による失業者数は1万6408人で、新規失業登録者総数の5.1%だった(1998年12月は1万855人でその割合は5.2%)。1999年1月末現在、いわゆる事業主の都合による「集団解雇」によって失業登録された失業者数は13万8113人で、1998年12月末現在と比較すると1万2735人増になる。前年同期比では1万2463人増になった。

公共部門における183の企業体が集団解雇を進める意向を通知した。こうした意向を実施することによって8868人が解雇される結果になる模様である。同時に、民間企業175社が7040人を解雇する意向を通知した。90の公共企業体が集団解雇を進める意向を通知宣告して、予め提出された予告人数のうち2465人が解雇された(このグループでは1784人が3カ月の予告通知を受け取った)。132社の民間企業では3028人が解雇された(このうち、1464人が3カ月の予告通知を受け取った)。

失業給付金の受給

1999年1月の新規失業登録者総数のうち、失業給付金の受給資格保有者は8万4962人で(26.4%)、1998年12月より1万4420人多く、1998年1月より1万8094人多くなった。失業給付金の受給資格を有する新規失業登録者数の増加は、主として以下の要因に影響されたものである。

  • 失業給付金の受給資格を有し始めて失業登録した人が8835人増え、このグループは2万3228人で新規失業登録者総数の7.2%を占めた。
  • 失業給付金の受給資格を有し、1990年以降失業登録をしたことがある者が5585人増え、このグループが6万1734人(19.2%)になった。
  • 労働期間が満了した後に再登録した失業受給の資格を有する者は2210人、このグループには公共事業終了後の人数は2480人、また訓練の終了者が1328人が数えられた。(1998年12月の数字は、それぞれ1891人、2535人、3839人)。

1月末現在の、雇用事務所に登録された失業給付金の受給資格保有者は46万4424人で、これは失業者総数の22.7%に相当する(1998年12月末、42万2392人、22.9%)。

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