開催報告 第104回労働政策フォーラム(2019年7月25日)
「就職氷河期世代」の現在・過去・未来

日本の若者の学校から労働市場への移行は、90年代初めまで円滑に進んできた。だが、長期にわたる不況のため、「就職氷河期」と呼ばれる概ね1993~2004年に学校を卒業した若者たちは、目の前でドアが閉ざされ、社会に入る際に多くの苦難にぶつかることになった。それから20年余りが経過して、「就職氷河期世代」は中年期を迎えている。当機構が2019年7月25日に開いた労働政策フォーラムでは、研究と現場の経験を擦り合わせ、「就職氷河期世代」をめぐる課題と将来に向けた希望について議論した。

(※講師の肩書きは開催当時のもの)

問題提起

「就職氷河期世代」の全体像を把握する──平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から

堀 有喜衣
労働政策研究・研修機構 主任研究員

基調講演

「就職氷河期世代」の現在・過去・未来

玄田 有史
東京大学社会科学研究所 教授

事例報告

かけがえのない私という実存の獲得と地域に根ざした中間的就労で生きる場づくり

櫛部 武俊
一般社団法人 釧路社会的企業創造協議会 副代表

就職氷河期とひきこもりの関係

河野 久忠
NPO法人 青少年自立援助センター 常務理事

就職氷河期世代への就労支援モデル事業 報告内容と今後の展望

古市 邦人
NPO法人 HELLOlife 事務局長

パネルディスカッション

パネリスト

玄田 有史
東京大学社会科学研究所 教授
櫛部 武俊
一般社団法人 釧路社会的企業創造協議会 副代表
河野 久忠
NPO法人 青少年自立援助センター 常務理事
古市 邦人
NPO法人 HELLOlife 事務局長

コーディネーター

小杉 礼子
労働政策研究・研修機構 研究顧問