講師プロフィール 第104回労働政策フォーラム(2019年7月25日)
「就職氷河期世代」の現在・過去・未来

講演者(登壇順)

堀 有喜衣(ほり・ゆきえ) 労働政策研究・研修機構 主任研究員

1972年生まれ。2002年日本労働研究機構(現 労働政策研究・研修機構)入所。博士(社会科学)。専門は教育社会学(学校から職業への移行研究)。第11回労働関係論文奨励賞。2018年度社会調査協会賞(優秀研究活動賞)。最近の著書として、『高校就職指導の社会学─「日本型移行」を再考する─』(勁草書房、2016年)、「「就職氷河期世代」の現在─移行研究からの検討(PDF:665KB)」(日本労働研究雑誌No.706)、等がある。

玄田 有史(げんだ・ゆうじ) 東京大学社会科学研究所 教授

1964年島根県生まれ。学習院大学経済学部教授等を経て、現在、東京大学社会科学研究所教授。経済学博士。専門は労働経済学。2005年より「希望学」という共同研究も進める。著書に『仕事のなかの曖昧な不安』(サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞)、『ジョブ・クリエイション』(エコノミスト賞)、『働く過剰』、『人間に格はない』、『希望のつくり方』、『孤立無業(SNEP)』、『雇用は契約』等。共著に『ニート』、編著に『希望学(全4巻)』、『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』等。

櫛部 武俊(くしべ・たけとし) 一般社団法人 釧路社会的企業創造協議会 副代表

1951年北海道生まれ。1975年~2011年釧路市職員。この間、13年間障がい児施設職員、23年間生活保護ケースワーカー。釧路市生活福祉事務所主幹として「生活保護世帯自立支援釧路モデル」を担う。2012年から一般社団法人釧路社会的企業創造協議会を立ち上げ、副代表。生活困窮者の働く場づくり、支援される側が支援に回る仕組みづくりを進めている。2010年厚生労働省社会・援護局「生活保護受給者の社会的居場所づくりと新しい公共に関する研究会」委員、2012年社会保障審議会「生活困窮者の生活支援の在り方に関する特別部会」委員。厚生労働省社会・援護局地域力強化検討委員会、生活困窮者自立支援論点整理委員会委員。2013年生活困窮者自立支援釧路市・釧路管内生活相談支援センター長。2014年11月(一社)生活困窮者自立支援全国ネットワーク理事。著書等『希望をもって生きる─生活保護の常識を覆す釧路チャレンジ─』(共著:CLC、2009年)、『福祉+α 第4巻 生活保護』(共著:ミネルヴァ書房、2013年)、『釧路市の生活保護行政と福祉職・櫛部武俊』(共著:公人社、2014年)等。

河野 久忠(こうの・ひさただ) NPO法人 青少年自立援助センター 常務理事

1995年中央大学経済学部経済学科卒業。1993年より東京都福生市にあるタメ塾(現:青少年自立援助センター)にて、ひきこもり支援を開始。保護者相談・訪問支援・宿泊型自立支援事業に従事。地域若者サポートステーション・東京都ひきこもりサポートネット・生活困窮者支援等公的な委託業務多数受託し支援に携わる。地域若者サポートステーションワーキンググループ(就職氷河期対策)委員・東京都不登校・中途退学者対策検討委員会委員・東京都生涯学習審議会委員・東京都青少年問題協議会委員等を歴任。著書『わが子のひきこもり待つだけでいいのでしょうか?』(青少年自立援助センター2017年)。

古市 邦人(ふるいち・くにひと) NPO法人 HELLOlife 事務局長

キャリアコンサルタント。2010年立命館大学卒業後、大手教育業界での勤務を経て2013年にNPO法人HELLOlifeへ入社。厚生労働省委託事業の「地域若者サポートステーション」の総括コーディネーターや、大阪府が運営する「OSAKAしごとフィールド」の運営責任者など、若者の就労支援に関わる事業のディレクターを歴任。2018年度には「就職氷河期無業者総合支援サポートプログラム」のモデル事業実施団体として、就職氷河期世代の就労支援を実施。2018年度地域若者サポートステーション事業ワーキンググループ委員。

小杉 礼子(こすぎ・れいこ) 労働政策研究・研修機構 研究顧問

「学校から職業への移行」、「若年者のキャリア形成・職業能力開発」などをテーマに社会学的視点からの実証研究に携わる。労働政策審議会委員、社会保障審議会臨時委員他。著書 『若者と初期キャリア─「非典型」からの出発のために』(勁草書房、2010、第33回労働関係図書優秀賞)他。