シカゴのヒルトンホテルでUNITE‐HEREがストライキ権を確立

カテゴリー:労使関係

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  • 国別労働トピック:2010年8月

シカゴの四つのヒルトンホテルを組織するUNITE‐HERE(縫製・繊維労組・ホテル・レストラン従業員組合)ローカル1は8月18~19日の組合員投票によりストライキ権を確立した。

ヒルトンホテルとUNITE‐HEREローカル1との労働協約は09年8月31日に期限切れとなり、協約がないままに一年を迎えることとなった。

労働協約交渉が長引いている理由は、経営側が客室係の受け持つ部屋数を16から20へ引き上げることや賃金引き下げなどの労働条件の低下を提案していることにある。

経営側がより良い賃金や健康保険、年金などを提供し続けるためだと主張しているのに対し、労働組合側はリーマンショック以降の不況からホテル業界は収益を大きく改善させているにもかかわらず、長期間にわたる低条件の労働協約を押しつけようとしているとして、平行線の状態が一年続いていた。

今回の投票により、ドレイクホテル、パルマー・ハウス、シカゴヒルトン、ヒルトン・シカゴ・オヘア空港の四つのホテルがストライキ対象となる。

参考

  • UNITE HERE MEMBERS Vote to Authorize A Strike Against Four Chicago Hilton HOtels, Daily Labor Report, Aug.20, 2010

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