『平成26年版労働経済白書』を発表/厚労省
(2014年9月12日 調査・解析部)
厚生労働省は9月12日、「平成26年版労働経済の分析(労働経済白書)」を発表した。白書は、その第1章で雇用・失業、賃金、労働時間、物価・勤労者家計、労使関係など、2013年における「労働経済の推移と特徴」について分析している。また、「人材力の最大発揮に向けて」を副題に設定。「人材こそが日本が世界に誇る最大の資源である」なか、労働者を育成し、その就労意欲を引き出すことによって、企業の成長へとつなげていく「人材マネジメントの動向・課題」(第2章)や、職業経験を通じて能力を高め、安定した生活を送るための「職業生涯を通じたキャリア形成」(第3章)などを取り上げている。
すべての人材が能力を高め、それを存分に発揮できる「全員参加の社会」を構築するには、いかに働き手の数(量)を確保し、労働生産性(質)を向上させれば良いのだろうか――。そうした問題意識でさまざまな観点から分析を行い、「多様な労働者に積極的な雇用管理を行い、就労意欲を引き出す人材マネジメントが、企業を成長させるとともに、我が国の経済成長を高めていく」「持続的な職業キャリアを通じた人的資本の蓄積によって職業能力を高めることが、人々の職業生活を安定させるとともに、我が国の経済社会の基盤を強固にしていく」などと提言している。
▽「平成26年版労働経済の分析」を公表/厚労省ウェブサイト
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000057451.html