1999年以来となる2%台の賃上げ率/連合・2014春季生活闘争最終回答集計

(2014年7月4日 調査・解析部)

[労使]

連合(古賀伸明会長)は3日、2014春季生活闘争における最終の回答集計結果である第8回回答集計結果(1日まで集計)をまとめた。賃上げ回答状況をみると、平均賃金方式での賃上げ率は2.07%となり、1999年以来となる2%台を確保した。

回答集計結果を詳しくみると、集計組合総数8,789組合のうち、要求提出組合は7,174組合。要求提出組合のうち、妥結済みの組合は5,861組合(81.7%)で、その内訳は「定昇相当分も賃上げ分も確保」が2,386組合(33.3%)、定昇相当分確保のみ」が1,538組合(21.4%)、「定昇相当分確保未達成」が160組合(2.2%)などとなっている。

賃上げ額は前年比1,062円増の5,928円

平均賃金方式(加重平均)で回答を得た5,442組合の引き上げ額は、5,928円で昨年比1,062円増。引き上げ率は2.07%で昨年対比0.36ポイント増となった。300人未満の組合(4,125組合)でみると、引き上げ額は4,197円で昨年対比555円増。引き上げ率は1.76%で昨年を0.23ポイント上回った。

昨年と同一組合(4,714組合)で比較すると、引き上げ額は昨年対比1,073円増の5,991円。引き上げ率は0.37ポイント増の2.11%となっている。

一時金は年間4.78カ月に

一時金(組合員数による加重平均)の年間月数は4.78カ月で昨年を0.29カ月上回っている。これを金額に換算すると、153万9,022円で、昨年対比では8万7,625円増となる。

一方、非正規労働者の時給での賃上げ状況をみると、単純平均(256組合)で引き上げ幅は11.64円(平均時給917.62円)。昨年に比べ0.06円増となっている。加重平均(54万5,802人)での引き上げ幅は11.28円(平均時給900.70円)で、昨年に比べ1.27円増となっている。