月例賃金1,600円の引き上げで妥結/NTTグループ

(2014年3月14日 調査・解析部)

[労使]

NTTグループの労働組合でつくるNTT労働組合(17万5,000人)は12日、月例賃金を一人平均で1,600円引き上げることなどで労使合意した。引き上げは7年ぶり。特別手当についても、NTT東日本が134.5万円、西日本が133.7万円、データが158.9万円、ドコモが180.7万円などで妥結した。

NTT労組は今春闘で、1%相当の月例賃金改善を基本に、グループ主要8社における現行水準の基準内賃金を3,000円(平均)改善することなどを柱に据え、ストライキ権の確立を含む闘争体制で臨んでいた。

「成果に見合った原資と配分、子育て世代への配分」を獲得

交渉の結果、月例賃金については、基準内賃金の引上げ見合い700円と、扶養手当(基準外手当)の引上げ分900円を合わせた、一人平均1,600円の引き上げで妥結した。

特別手当については、NTT東日本、持株会社、NTTコムウェア、NTTファシリティーズについては、134.5万円を要求し、いずれも満額回答で妥結した。また、NTTコミュニケーションズは134.5万円に会社業績を加味した+αを要求し、138.7万円で妥結した。

一方、NTT西日本については、134.5万円を要求したが、昨年実績と同水準の133.7万円で妥結した。また、NTTデータについては前年要求水準(173万円)を要求して158.9万円(公表ベース)、NTTドコモについては前年支払水準(183.9万円)の要求に対し180.7万円の回答でそれぞれ妥結した。