百貨店・専門店でも賃上げ回答/UAゼンセン
(2014年3月14日 調査・解析部)
百貨店や専門店でも、回答が相次いだ。百貨店は、13日に松屋や岩田屋三越、高島屋が妥結。専門店も12~13日にかけ、ニトリやエディオン、アルペンなどが回答を引き出した。
ベア1,420円+体系是正等2,192円を獲得/松屋労組
松屋労組は13日、正社員組合員について、賃金体系維持原資4,396円(1.47%)のほか、賃金引上げ分として3,612円(1.20%)(内訳はベア1,420円(0.47%)+体系是正等2,192円(0.73%))を合わせた、一人平均賃上げ8,007円(2.67%)を獲得した。
賃金引上げ分769円で妥結/三越伊勢丹グループ労組岩田屋三越支部
三越伊勢丹グループ労組の岩田屋三越支部では13日、正社員組合員について、賃金体系維持原資3,609円(1.2%)に加え、賃金引上げ分769円(0.26%)の、合わせて一人平均賃上げ4,378円(1.46%)で妥結した(30歳大卒の現行水準は29万5,500円)。
賃金引上げ分(ベア)500円で妥結/全高島屋労連
全高島屋労連は13日、正社員組合員について、賃金体系維持原資8,257円(2.06%)に加え、賃金引上げ分(ベア)500円(0.12%)を合わせた、一人平均賃上げ8,757円(2.18%)で妥結した(30歳大卒の現行水準は27万8,500円)。
賃金引上げ分(ベア含む)2,173円を獲得/ニトリ労組
家具・インテリア用品の販売等を手掛ける株式会社ニトリの「ニトリ労組」は12日、正社員組合員について、賃金体系維持原資で5,027円(1.59%)、賃金引上げ分(ベア含む)として2,173円(0.69%)を合わせた、一人平均賃上げ7,200円(2.28%)を獲得した。また、短時間組合員についても、21.4円(2.37%)の回答を引き出している。
賃上げの背景として、会社側は公表資料(PDF)で、「デフレが続く中、当社はこれまでも物価の変動に左右されることなく、社会水準を上回る給与の引き上げに取り組んできた(前年実績 一人平均2.01% 金額6,126円)。海外品輸入主体の当社にとって、今の円安基調は逆風であり、1円の円安で約11億円の影響がある。しかし、政府のデフレ脱却へ向けた一手とする賃金引上げ要請と他社動向を鑑み、『国民の暮らしを豊かにする』ことを経営理念に掲げる当社としても例年以上の給与引き上げを決断した。社員が安心して業務に邁進できる環境づくりにもなることから、今春季労使交渉で物価引き上げ目標の2.0%を上回る2.31%の給与引き上げを行うこととした」などと説明している。
賃金引上げ分(ベア)1,909円を獲得/エディオン労組
家電専門店などを展開する株式会社エディオンの「エディオン労組」は12日、賃金体系維持分3,377円(1.38%)に加え、賃金引上げ分(ベア)として1,909円(0.78%)を含む、一人平均賃上げ5,286円(2.17%)を獲得した(30歳大卒の現行水準は24万1,385円)。
賃金引上げ分(ベア)1,753円を獲得/アルペン労組
スポーツ用品の販売等を手掛ける株式会社アルペンの「アルペン労組」は13日、正社員組合員について、賃金体系維持原資4,301円(1.28%)に、賃金引上げ分(ベア)1,753円(0.52%)を加えた、一人平均賃上げ6,054円(1.80%)を獲得した(30歳大卒の現行水準は27万8,300円)。
同労組はまた、契約社員(月給)について、正社員組合員の妥結に先立つ12日、制度に基づく昇給4,128円(1.61%)のほか、2014賃闘時のベアとして1,375(0.54%)の、合わせて一人平均賃上げ5,503円(2.15%)の獲得に漕ぎ着けている。
ベア1,000円+手当改定387円を/マツモトキヨシ労組
マツモトキヨシ労組は13日、正社員組合員について、賃金体系維持原資として5,000円(1.68%)、賃金引上げ分としてベア1,000円(0.34%)+手当改定387円(0.13%)の計1,387円(0.47%)を合わせた、一人平均賃上げ6,387円(2.15%)を獲得した(30歳大卒の現行水準は31万8,700円)。
一人平均賃上げ8,867円を獲得/富士薬品ユニオン
富士薬品ユニオンは13日、正社員組合員について、一人平均賃上げで8,867円(3.57%)を獲得した(30歳大卒の現行水準は24万6,000円)。また、短時間組合員についても、15.0円(1.11%)の賃上げで妥結した。
一人平均賃上げ6,234円で妥結/スギ薬局ユニオン
スギ薬局ユニオンは13日、正社員組合員について、一人平均賃上げ6,234円(2.14%)で妥結した(30歳大卒の現行水準は26万7,900円)。
ベア1,000円を獲得/上新電機労組
上新電機労組は13日、正社員組合員について、賃金体系維持原資3,674円(1.09%)に加え、賃金引上げ分(ベア)1,000円(0.30%)を獲得し、一人平均賃上げは4,674円(1.39%)となった(30歳大卒の現行水準は26万3,100円)。
ベア800円+体系是正等226円を獲得/SSUAメガネトップ労組
SSUAメガネトップ労組は13日、正社員組合員について、賃金体系維持原資で4,991円(1.91%)、賃金引上げ分としてベア800円(0.31%)、体系是正等226円(0.09%)の計1,026円(0.39%)を合わせた、一人平均賃上げ6,017円(2.30%)で妥結した。
労働時間を短縮/イオン労連ツヴァイ労組
同じく総合サービス部門に所属し、イオン傘下で結婚相談事業を手掛ける株式会社ツヴァイの「ツヴァイ労組」は13日、一人平均賃上げ6,653円(2.30%)を獲得した(35歳大卒の現行水準は30万1,170円)ほか、現行2,080時間の労働時間を2,044時間に短縮することで合意した。