トヨタは賃金改善分2,700円、本田は2,200円、日産は3,500円の要求満額/自動車大手メーカーの回答

(2014年3月12日 調査・解析部)

[労使]

自動車総連の拡大戦術会議登録組合では、12日13時時点で、トヨタ、日産、ホンダなどで賃上げ回答が示された。トヨタは組合員平均で2,700円の賃金改善で決着。トヨタでのベア回答は08年の1,000円の回答以来6年ぶり。日産は、先週の時点で経営側が表明していたとおり賃金改善分3,500円の要求に満額回答となった。

過去最高益が見込まれるトヨタでは、平均賃上げで組合側が1万1,300円(賃金制度維持分が7,300円、賃金改善分が4,000円)を要求していたが、要求満額の獲得はならず、賃金改善分を2700円とする1万円の賃上げで決着した。

トヨタ以外の組合は、3,500円の要求で臨み、ホンダは2,200円を回答し、満額獲得はならなかった。一方、日産は、先週の段階で経営側がすでに、組合の3,500円の賃金改善の要求に対して満額で応える意向を示し、3,500円の賃金改善分を含む9,500円の「平均賃金改定原資」が回答された。

14年ぶりのベア要求となった三菱自工では、賃金改善分3,500円の組合要求に対し、経営側は2,000円を回答した。ヤマハ発動機は2,000円、ダイハツも800円を回答した。

一時金は満額回答が相次ぐ

一時金は、トヨタ、日産、ホンダ、三菱自工などで、組合が満額を獲得した。トヨタは年間6.8カ月、日産は5.6カ月、ホンダは5.0カ月+0.9カ月、三菱自工は5.0カ月を要求していた。トヨタの一時金は額にすると、244万円で、昨年回答(205万円)に比べ、39万円増となった。日産は額にすると210万2,100円で昨年回答(204万1,000円)に比べ、約6万円増。ホンダは額では219万2,000円になる。

2014年闘争 金属労協集計登録組合回答状況(速報)/金属労協 新しいウィンドウ