労働政策研究報告書No.97
「日本的高卒就職システム」の変容と模索
概要
本報告書は、当機構のプロジェクト研究「新たな経済社会における能力開発・キャリア形成支援のあり方に関する研究」のサブテーマである「キャリア形成弱者の実態と支援に関する調査研究」のうち、初年度の成果にあたります。
多くの先進諸国において、早い段階で学校を離れる若者たちは失業しやすく、安定的な就業が難しい層であることが指摘されています。こうした中で、日本の高校新卒者の学校斡旋の仕組みは、若者の職業生活への移行を助けるものと国際機関からも評価されていました。1990年代の景気後退とともに、これは大きく揺らいだといわれますが、近年の高卒求人増加によってどのように変化したのでしょうか。
そこで本研究では、高卒就職の最近の10年間の変化に焦点をあて、統計分析を行うとともに、ハローワーク、高校、企業に対してインタビュー調査を実施しました。
本報告書では、分析と調査研究の結果を踏まえ、(1)高校とハローワークの連携強化、(2)高校のカリキュラムに対する企業の連携強化、(3)保護者に対する個別相談機能の充実、などを提言しています。
本文
- 労働政策研究報告書No.97 サマリー (PDF:647KB)
- 労働政策研究報告書No.97 本文(PDF:1.6MB)
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- 表紙・まえがき・執筆担当者・目次(PDF:465KB)
- 序章 問題意識と調査の概要 (PDF:475KB)
- 第1章 新規高卒労働市場の変容−マクロ統計と調査地域の実態分析から(PDF:1.0MB)
- 第2章 「実績関係」と高校進路指導の多様化 (PDF:621KB)
- 第3章 企業による新規高卒者の位置づけはなぜ・どのように変動するのか? (PDF:695KB)
- 終章 「日本的高卒就職システム」の変容と模索 (PDF:602KB)
研究期間
平成 19年度
執筆担当者
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