労働政策研究報告書No.104
学校段階の若者のキャリア形成支援とキャリア発達
―キャリア教育との連携に向けて
概要
若者の自立支援に当たっては、平成 15年6月に、「若者自立・挑戦プラン」が作成されて以来、関係府省の連携強化が進められてきました。労働行政においては、新規学卒者の職業紹介を軸にした従来からの連携に加え、ある場合には学校段階のキャリア教育を側面的にサポートし、またある場合には直接、学校段階の若者のキャリア形成を支援する施策を展開するといった柔軟な学校との関わりが進んでおり、このような労働行政と学校の連携は、今後もより一層、重要になるものと思われます。
一方、キャリア選択に係る意思決定前には、自己理解、職業理解、職業に対する啓発的経験のステップが必要とされていますが、現在、これらに関する様々な取り組みは、経験上、効果的であることが示されてはいるものの、その背景にある理論的な基盤や客観的・実証的なデータは十分ではありません。さらに、学校段階の若者がキャリア選択の意思決定を行う前段階における支援の効果や影響等に関する実証データに基づいた分析についても、十分になされているとは言い難い状況にあります。
そこで、本研究では、学校段階の若者に対するキャリア形成支援に関して、(1)職業理解を行うための「情報」、(2)自己理解の支援ツールとしての「テスト」、(3)職業に関する啓発的「体験」の実施、の3つの側面を取り上げ、基礎的な実証データを示すとともに、キャリア教育と労働行政との連携に向けた政策的な示唆を提言しています。
本文
- 労働政策研究報告書No.104 サマリー (PDF:464KB)
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労働政策研究報告書No.104 本文(PDF:4.2MB)
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- 表紙・まえがき・執筆担当者・目次 (PDF:378KB)
- 第1章 本研究の問題意識および目的(PDF:307KB)
- 第2章 情報−中高生の職業情報入手の実態と職業情報ツールの効果(PDF:944KB)
- 第3章 テストⅠ−職業レディネス・テストを使った生徒理解(PDF:901KB)
- 第4章 テストⅡ−自己効力感の形成とその関連要因の検討(PDF:614KB)
- 第5章 体験Ⅰ−中学生の職場体験学習が自己効力感に与える影響(PDF:681KB)
- 第6章 体験Ⅱ−職場体験学習の効果の自由記述による検討(PDF:913KB)
- 第7章 学校段階のキャリア形成支援の今後に対する示唆(PDF:582KB)
- 資料(PDF:1.1MB)
研究期間
平成 19年度
執筆担当者
- 下村 英雄
- 労働政策研究・研修機構 副主任研究員
- 室山 晴美
- 労働政策研究・研修機構 主任研究員
- 西村 公子
- 労働政策研究・研修機構 統括研究員
- 菰田 孝行
- 労働政策研究・研修機構 アシスタントフェロー
お問合せ先
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