ディスカッションペーパー 08-07
キャリア選択スキルトレーニングの重要性
―事例による検討―
概要
本稿は、効果的なキャリアガイダンスを実現する手段として、キャリア選択スキルの重要性を述べ、スキルトレーニングの方法について事例に基づいて検討したものです。事例として、カナダを始め10カ国で展開されている主要な研究資産である「リアル・ゲーム・シリーズ」を取り上げました。「リアル・ゲーム・シリーズ」とは、ロールプレイ方式の授業プログラムで、小学生~成人までの幅広い年代に対応して6種類のプログラムを備えたものです。
本稿では特に、中学生版と成人版プログラムを取り上げ、内容を検討し、日本におけるキャリアガイダンスへの応用可能性を検討しました。その結果、国家制定型ガイドラインに基づいた明確な教育内容であることが明らかになったとともに、移転可能なスキルへの着目や、収支バランスを整える実体験、失業体験など、キャリア選択スキルを支える基礎的要素のトレーニングが有効であることが示唆されました。その一方で、プログラム全体に長時間を要することや、指導者のスキルトレーニングも別途必要など、留意すべき点も明らかになりました。
本文
執筆担当者
- 深町 珠由
- 労働政策研究・研修機構 研究員
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