外国人労働者雇用登録が完了
7月1日から行われていた外国人労働者の雇用登録が終了した。7月29日までの登録者数は、114万人にのぼり、その8割がミャンマー人労働者で占められている。
今回の雇用登録では、業種や県別での雇用者数の制限をなくし、タイ国内の銀行に口座を開設できるなど、労働者の権利を守るような動きが見られることが特徴だ。
雇用登録後、銀行口座も開設可能に
2004年7月29日までに労働省外国人労働者管理委員会に登録された外国人労働者は、114万1392人で、そのうち81万285人がミャンマー人、17万3775人がラオス人、15万7332人がカンボジア人であった。地方別ではバンコクでの就業者が19万人と最大で、ついでターク県、サムットサコン県、チェンマイ県、ラノン県、チョンブリ県と続いている。
現在政府は、雇用登録を行った労働者らがタイ国内の銀行口座の開設を可能にするよう検討中であるという。もし口座開設が可能となれば、労働者らは貯蓄や家族などへの仕送りが安全に行えるようになる。それまで労働者らは、仕送りを中間業者などに依存してきたため詐欺や窃盗などの被害に逢うことが多かったが、自らが不法就労のため、その問題を公にすることさえ出来なかった。
今回の登録で、各労働者らは13桁のIDナンバーを持ち、登録(氏名、性別、職種、指紋、出身地などの情報)もデータベース化されたことから、銀行での身分証明も容易になると考えられる。
ウライワン労働大臣は更に、外国人労働者でも、タイ人向けの児童保護施設(デイケアセンター)を利用できるようにするなどの、労働者の権利の拡大を検討中であることを明らかにしている。
2004年9月 タイの記事一覧
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