欧州委員会、EUにおけるベスト100の職場を公表

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2003年8月

欧州委員会は、2003年3月にEUにおけるベスト100の職場を公表し、あわせて多様性と男女平等、生涯学習の各分野で優れた功績を示した企業に特別賞を授与した。

こうした措置は、質の高い雇用を創出するという政策の一環として職場環境の向上を目的としている。受賞者は、加盟15カ国の民間企業や政府機関、非政府組織(NGO)など1000以上の参加団体から選抜された。評価には無作為に選ばれた当該企業の従業員が参加し、その数はおよそ21万人に上った。そして審査委員会が、11の最終候補企業から3つの特別賞受賞者を選択した。まず職場の生涯学習賞は、フィンランドの法律事務所であるHannes Snellmanに授与された。同社はすべての職員に教育訓練・能力開発の機会を与えることを重視し、職員が個別に能力開発プランを持っている。

次に職場の多様性賞はIntel Irelandに授与された。同社は14の異なる国々から労働者を新たに採用し、また差別防止のために様々な施策を採っている。

最後に職場の男女平等賞はドイツの製薬会社であるScheringに授与された。同社は10年以上前から男女平等に取り組み、事業所委員会の一部として機能する正式な女性問題担当委員会を設置した。

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