労組組織率は23.1%に低下
―賃金・付加給付・組合員数に関する調査結果

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2003年6月

オーストラリア統計局(ABS)は2003年3月に「賃金・付加給付・組合員数に関する調査結果」を公表した。今回の調査は2002年8月時点の調査結果をまとめた、ここ数年の動向も示されている。

結果の概要

賃金

2002年8月の週平均賃金は707豪ドルであった(前年同月比で3%増)。このうちフルタイム労働者の週平均賃金は863豪ドル、パートタイム労働者のそれは320豪ドルとなっている。1992年の週平均賃金は475豪ドルであったので、この10年間におよそ50%上昇したことになる。

付加給付

労働者の92%が少なくとも1つの給付の対象となっていた。最も一般的であったのが老齢退職年金(労働者の90%)で、この他には有給疾病休暇や有給休暇、長期勤続休暇などが多くの労働者に適用されている。有給の出産休暇(父母を対象)については、24%の労働者に認められていた。他方、こうした有給の休暇が与えられていない労働者の6割強がパートタイム労働者であった。

労働組合員数

2002年8月の組合員数は183万3700人となり、労組組織率は2001年の24.5%から2002年には23.1%にまで落ち込んだ。公共部門の組織率は47%であったのに対し、民間部門は18%となっている。

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