タミールナド州の小規模紡績工場の労使が政府の対応に抗議スト

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2002年2月

タミールナド州の小規模紡績経営者で組織する南インド小規模紡績協会(Sisspa)は、労働者側と共に最近の政府の紡績政策に抗議して2001年11月1日より無期限のストに突入した。今回のストは、U.G.カナガラジャ会長によって指導され、協会に加入している490の企業が参加した

今回の無期限ストの目的は、中央政府とタミールナド州政府に、現在の州の小規模紡績産業の危機に対し救済政策を要求することにある。具体的には、小規模紡績業者免許税の免除制度の復活、綿糸に対する消費税の全廃、償還期間10年の長期融資による流動資本の準備への支援、綿に対する関税の撤廃等の要求が含まれている。

Sisspaは、他の協会の労使にもストへの参加を呼びかけ、マドライ紡績協会もSisspaのストを支援する1日ストを実施する予定である。

ただし、南部インドの紡績産業を代表する南インド紡績協会は、参加を見合わせた。また、外資系の企業も参加しなかった。

関係者によると、紡績産業は、改革経済の導入後、経営状態に格差が生じ、その結果Sisspaの呼びかけへの対応に差が生じたものと見られている。

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