ACTU執行部の半数が女性に

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年1月

オーストラリア労働組合評議会(ACTU)は、2000年11月に執行部の半数が女性により構成されることになったことを明らかにした。

ACTUは、1989年の大会でアファーマティブ・アクション・ポリシーを採択し、具体的な目標値を設定した。その目標値は、執行部の女性代表者の割合を1993年までに25%、95年までに30%、97年までに40%、2000年までに50%にするというものであった。この目標を達成するために、ACTUは、執行部の構成員数を50人から64人に増員した。

全国的な団体がアファーマティブ・アクション・ポリシーを採択し、幹部の50%ルールを実現したのは初めてのことである。こうした政策を実現することで、ACTUは、政党や企業に対し、時代の変化を認識するよう求めている。

伝統的に、労組においても男性がその主流を占めてきた。しかし、労組が生き残り、発展し続けるためにも、女性の加入を促進することが重要と捉えられるようになってきた。加えて執行部に女性が増えることで、「女性の問題」と見られてきた課題――例えば育児――に対する認識も変わっていくと思われる。実際、バロウACTU議長は、女性執行委員が妊娠に関わる権利改善のために働きかけを行う予定であると語った。

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