開催報告:第20回日韓ワークショップ(2022年6月15日開催)
高齢労働者のための労働市場政策
概要
労働政策研究・研修機構(JILPT)は、韓国労働研究院(KLI)と共催で、日韓両国に共通する労働政策課題を取り上げて議論し、相互の研究の深化を図ることを目的に「日韓ワークショップ」を開催しています。第20回目となる2022年のワークショップは、「高齢労働者のための労働市場政策」をテーマに、6月15日、オンライン形式で開催しました。
高齢化は日韓両国で深刻な問題です。日本は2010年に超高齢社会に突入し、2021年には65歳以上の高齢者が人口に占める割合は29.1%に上っています。韓国でも急速な高齢化が進んでおり、2000年に高齢化社会となってから2025年には超高齢社会に突入する予定です。これは世界的に見ても早いペースです。高齢化と並行して少子化が進む両国にとって、高齢者の就業促進は重要な課題となっています。
本ワークショップでは、韓国における60歳定年義務化(2016年)以降の高齢者の就業状況の変化や課題、日本における高齢者雇用の動向、両国における高齢者雇用対策の現状等について報告し、議論を行いました。
- 日時:
- 2022年6月15日(水曜)14時30分~17時05分
- 開催方法:
- オンライン形式
- 主催:
- 韓国労働研究院(KLI)
労働政策研究・研修機構(JILPT)
プログラム
開会あいさつ
- 14時30分~14時35分
- ファン・ドクスン KLI院長
- 14時35分~14時40分
- 樋口 美雄 JILPT理事長
セッション1
- 14時40分~14時55分
- 「60歳定年義務化以降の労働市場の変化」
ソン・ジェミン KLIリサーチ・フェロー - 14時55分~15時10分
- 「韓国の高齢者労働市場政策の現状と論点」
イ・スンホ KLIアソシエイト・リサーチ・フェロー - 15時10分~15時20分
- 質疑応答
セッション2
- 15時20分~15時35分
- 「日本の高齢者雇用対策について」
志村 幸久 JILPT理事 - 15時35分~15時50分
- 「日本企業における65歳までの雇用維持体制~その要因と影響~」
藤本 真 JILPT主任研究員 - 15時50分~16時00分
- 質疑応答
総括討論(座長:パク・ジェソン KLI国際協力情報室長)
- 16時10分~16時55分
- 参加者全員
閉会あいさつ
- 16時55分~17時00分
- 樋口 美雄 JILPT理事長
- 17時00分~17時05分
- ファン・ドクスン KLI院長
報告資料
2022年6月24日掲載