開催報告:第18回北東アジア労働フォーラム(2020年12月18日開催)
新型コロナウイルス感染症が労働市場に与えた影響と今後の労働政策課題

概要

労働政策研究・研修機構(JILPT)は2020年12月18日、オンライン形式で第18回北東アジア労働フォーラム(日中韓ワークショップ)を開催しました。本フォーラムは、労働政策研究・研修機構(JILPT)、中国労働社会保障科学研究院(CALSS)、韓国労働研究院(KLI)の日中韓3カ国の労働政策研究機関が共通するテーマに基づき、研究成果を持ち寄り、報告と討論を行うことによって、各国の労働政策研究に示唆を与え合うことを目的として、2002年から毎年開催しています。

今回のテーマは「新型コロナウイルス感染症が労働市場に与えた影響と今後の労働政策課題」です。

新型コロナウイルスの感染拡大は、世界各国の労働市場に甚大な被害を及ぼしました。とりわけ、臨時・日雇労働者、フリーランスやプラットフォーム労働者等の就業弱者に対する影響が顕著に見られ、労働市場の二重構造や雇用セーフティーネットの脆弱性を如実に表しています。働き方の面でも、在宅勤務・テレワークの急速な普及やデジタル化への対応など、大きな変革をもたらしています。

今回のフォーラムでは、各国における新型コロナウイルス感染症が労働市場に与えた影響と労働分野の対応策、働き方の面での変化について比較検討するととともに、今後の労働政策の課題について議論しました。


日時:
2020年12月18日(金曜)
開催方法:
オンライン形式
主催:
日本 労働政策研究・研修機構(JILPT)
韓国 韓国労働研究院(KLI)
中国 中国労働社会保障科学研究院(CALSS)

プログラム

開会あいさつ

14時00分~14時15分
樋口 美雄 JILPT理事長
金 维 刚 CALSS院長
ペ・ギュシク KLI院長

参加者紹介

14時15分~14時20分
 

第1セッション(座長:金 维 刚 CALSS院長)

14時20分~14時35分
「コロナショックの被害が女性に集中 ―現状と今後の見通し―」
周 燕飛 JILPT主任研究員
14時35分~14時50分
「COVID-19の流行が就業に与える影響とその対策」
陳 雲 CALSS副主任
14時50分~15時05分
「コロナ19が労働市場に与える影響」
ソン・ジェミン KLI研究委員
15時05分~15時25分
討論
(コメンテーター:張 麗 賓 CALSS主任)
15時25分~15時35分
休憩

第2セッション(座長:ペ・ギュシク KLI院長)

15時35分~15時50分
「新型コロナウイルス感染症の世界的拡大が柔軟な就業形態の人々に与える影響と対策」
李 付 俊 CALSS補助研究員
15時50分~16時05分
「ソーシャルディスタンシング時代、つなげるための労働 ―プラットフォーム労働の拡大と社会的セーフティーネット―」
チャン・ジヨン KLI主任研究委員
16時05分~16時20分
「新型コロナウイルスの感染拡大が日本の雇用労働にもたらしている影響 ―労働時間の変動と格差を中心に―」
高見 具広 JILPT副主任研究員
16時20分~16時40分
討論
(コメンテーター:イ・スンホ KLI研究委員)

総括討論(座長:樋口 美雄 JILPT理事長)

16時40分~17時20分
鲍 春 雷 CALSS副研究員
キム・ジョンウク KLI先任研究委員
呉 学殊 JILPT統括研究員
仲 琦 JILPT研究員

閉会あいさつ

17時20分~17時30分
金 维 刚 CALSS院長
ペ・ギュシク KLI院長
樋口 美雄 JILPT理事長

令和2年12月25日掲載

報告書

関連情報