開催報告:第16回北東アジア労働フォーラム(2018年11月2日開催)
新しい就業形態:労働規制及び権利利益保護

概要

労働政策研究・研修機構(JILPT)は2018年11月2日、中国青島市で第16回北東アジア労働フォーラム(日中韓ワークショップ)を開催しました。本フォーラムは、労働政策研究・研修機構(JILPT)、中国労働社会保障科学研究院(CALSS)、韓国労働研究院(KLI)の日中韓3カ国の労働政策研究機関が共通するテーマに基づき、研究成果を持ち寄り、報告と討論を行うことによって、各国の労働政策研究に示唆を与え合うことを目的として、2002年から毎年開催しています。

今回のテーマは「新しい就業形態:労働規制及び権利利益保障」です。

新しい就業形態の存在が経済や雇用に大きな影響を与えつつあることは日中韓3カ国に共通の課題であり、今後の政策のあり方について慎重な検討が必要となっています。

今回のフォーラムでは、各国における新しい就業形態の現状と課題、政策対応に関する議論を通じて、今後の政策研究のあり方について意見交換を行いました。


日時:
2018年11月2日(金曜)
場所:
青島黄海ホテル(中国・青島市)
主催:
中国 中国労働社会保障科学研究院(CALSS)
韓国 韓国労働研究院(KLI)
日本 労働政策研究・研修機構(JILPT)

プログラム

開会あいさつ

9時30分~9時40分
金 维刚 中国労働社会保障科学研究院(CALSS)院長
樋口 美雄 労働政策研究・研修機構(JILPT)理事長
ペ・キュウシク 韓国労働研究院(KLI)院長

第一セッション(座長:樋口 美雄 労働政策研究・研修機構 理事長)

9時40分~10時10分
デジタル転換と新たな形態の労働契約の出現に対応する労働政策の課題」
ホ・ジェジュン 韓国労働研究院 先任研究委員
10時10分~10時40分
「シェアリング・エコノミーに関連する新たな就労形態に対する法的規制と労働者保護」
仲 琦 労働政策研究・研修機構 研究員
10時40分~11時00分
休憩
11時00分~11時30分
「中国の新しい形態の就業・創業についての研究」
孟 续铎 中国労働社会保障科学研究院 補助研究員
11時30分~12時00分
討論
(コメンテーター:夏 魯青 山東省人力資源社会保障庁副庁長)
12時00分~14時00分
昼食休憩

第二セッション (座長:ペ・キュウシク 韓国労働研究院 院長)

14時00分~14時30分
「働き方別に見た独立自営業者 の特徴―労働者性の概念に注目して―」
西村 純 労働政策研究・研修機構 副主任研究員
14時30分~15時00分
「プラットフォーム労働の拡散と新しい社会的保護の模索」
パク・チャンイム 韓国労働研究院 先任研究委員
15時00分~15時30分
「プラットフォーム経済が中国の労働関係に与える影響」
涂 伟 中国労働社会保障科学研究院 補助研究員
15時30分~15時40分
討論
(コメンテーター:劉 燕斌 中国労働社会保障科学研究院前院長)
15時40分~16時00分
休憩

総括討論 (座長:莫 荣 中国労働社会保障科学研究院 副院長)

16時00分~17時20分
各国2名の討論者によるディスカッション

閉会あいさつ

17時20分~17時30分
ペ・キュウシク 韓国労働研究院 院長
樋口 美雄 労働政策研究・研修機構 理事長
莫 荣 中国労働社会保障科学研究院 副院長

平成31年1月30日掲載

報告書

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