開催報告:第17回日韓ワークショップ(2017年9月15日開催)
日韓における賃金体系の現況と再編のあり方
概要
労働政策研究・研修機構(JILPT)は、毎年、韓国労働研究院(KLI)と共催で日韓両国 に共通する労働政策課題を取り上げて議論し、相互の研究の深化を図ることを目的に「日韓ワークショップ」を開催しています。2017年のワークショップは「日韓における賃金体系の現況と再編のあり方」をテーマに、9月15日、韓国・ソウルで開催しました。
日本では安倍政権が経済の好循環の実現に向け、賃金の引上げにつながる様々な政策を打ち出してきました。一方、韓国では、大企業と中小企業、正規職と非正規職の賃金格差が深刻化する中、文在寅大統領は雇用問題を国政の重要課題のひとつに挙げています。グローバル化、少子高齢化という情勢変化の中、日韓共に賃金体系の変革が迫られています。
かつては経済成長に大きな役割を果たしてきた各々の国の賃金体系の課題は何か、今後どのような再編を迫られ、変容していくのか。本ワークショップでは、両国の研究者がこれまでの研究成果に基づいて報告し、議論を行いました。
- 日時:
- 2017年9月15日(金曜)
- 場所:
- ソウルロッテホテル(韓国)
- 主催:
- 韓国 韓国労働研究院(KLI)
日本 労働政策研究・研修機構(JILPT)
プログラム
- 10時00分~10時20分
- 挨拶
キム・スンテック 韓国労働研究院(KLI) 院長代理
菅野 和夫 労働政策研究·研修機構(JILPT) 理事長
セッションⅠ(座長:菅野 和夫 労働政策研究・研修機構 理事長) 10時20分~12時10分
- 10時20分~10時50分
- 発表1 日本における人事・賃金制度改革に関する一考察
西村 純 労働政策研究・研修機構 副主任研究員 - 10時50分~11時20分
- 発表2 韓国賃金体系の現況と課題
チョン・ドングァン 韓国労働研究院 研究委員 - 11時20分~11時40分
- 休憩
- 11時40分~12時10分
- 討論
濱口 桂一郎 労働政策研究・研修機構 研究所長
イ・ギョンフィ 韓国労働研究院 研究委員 - 12時10分~14時00分
- 昼食休憩
セッションⅡ (座長:イ・スンニョル 韓国労働研究院 社会政策研究本部長) 14時00分~16時50分
- 14時00分~14時30分
- 発表3 JILPT 調査から見た賃金制度・体系とアベノミクス以降の賃上げの動向
荻野 登 労働政策研究・研修機構 研究副所長 - 14時30分~15時00分
- 発表4 韓国の賃金体系の発展方向
オ・ゲテク 韓国労働研究院 賃金職務革新センター所長 - 15時00分~15時30分
- 討論
呉 学殊 労働政策研究・研修機構 主任研究員
チョ・ソンジェ 韓国労働研究院 労使関係研究本部長 - 15時30分~15時50分
- 休憩
総合討論
- 15時50分~16時50分
-
濱口 桂一郎 労働政策研究・研修機構 研究所長
呉 学殊 労働政策研究・研修機構 主任研究員
天瀬 光二 労働政策研究・研修機構 調査部長
チョ・ソンジェ 韓国労働研究院 労使関係研究本部長
イ・ギョンフィ 韓国労働研究院 研究委員
- 16時50分~17時00分
- 閉会
平成30年1月9日掲載
報告書
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