開催報告:第16回日韓ワークショップ(2016年6月3日開催)
女性労働問題:日韓比較 

概要

労働政策研究・研修機構(JILPT)は、毎年、韓国労働研究院(KLI)と共催で日韓両国に共通する労働政策課題を取り上げて議論し、相互の研究の深化を図ることを目的に「日韓ワークショップ」を開催しています。2016年のワークショップは「女性労働問題:日韓比較」をテーマに、6月3日東京で開催しました。

安倍総理大臣は、一億総活躍社会の実現を掲げ、女性も男性もそれぞれの能力を発揮できる社会の創設を謳っています。また、2016年4月からは、女性活躍推進法が施行され、大企業は、女性の活躍推進に向けた行動計画の策定を義務付けられることになりました。一方、韓国でも就業率70%達成に向けて女性の就業率の引き上げに力を入れており、特に結婚等を機に女性が一時的に労働市場から離脱する「経歴断絶」防止のため様々な対策が講じられてきました。

しかし、欧米諸国と比べると、日韓両国ともに女性活躍は進んでいるという状況であるとは言えません。

本ワークショップでは、日韓ともに重要な課題となっている女性の労働の現状と取組みについて、日本と韓国、両国の研究者がこれまでの研究成果に基づいて報告し、議論を行いました。


日時:
2016年6月3日(金曜)
場所:
第一ホテル東京シーフォート(東京)
主催:
日本 労働政策研究・研修機構(JILPT)
韓国 韓国労働研究院(KLI)

プログラム

10時00分~10時20分
挨拶
菅野和夫 労働政策研究·研修機構(JILPT) 理事長
バン・ハナム 韓国労働研究院(KLI) 院長

第一セッション(座長:バン・ハナム 韓国労働研究院 院長) 10時20分~12時10分

10時20分~10時50分
韓国報告①「ジェンダーの観点から見た雇用政策」
チャン・ジョン 韓国労働研究院 社会政策研究部門長
10時50分~11時20分
日本報告①「女性活躍と日本の働き方-男性の働き方改革に向けて-」
池田心豪 労働政策研究·研修機構 主任研究員
11時20分~11時40分
休憩
11時40分~12時10分
討論
12時10分~14時00分
昼食休憩

第二セッション (座長:菅野和夫 労働政策研究·研修機構 理事長) 14時00分~15時30分

14時00分~14時30分
韓国報告②「金融危機以降の韓国女性労働市場の変化と特徴」
チョン・ソンミ 韓国労働研究院 研究員
14時30分~15時00分
日本報告② 「女性の活躍促進について」
永田有 労働政策研究·研修機構 統括研究員
15時00分~15時30分
討論
15時30分~15時50分
休憩

全体討論 (座長:菅野 和夫 労働政策研究·研修機構 理事長) 15時50分~16時50分

16時50分
閉会
菅野和夫 労働政策研究·研修機構(JILPT) 理事長
バン・ハナム 韓国労働研究院(KLI) 院長

平成29年8月17日掲載

報告書

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