開催報告：第47回労働政策フォーラム
若者問題への接近：自立への経路の今日的あり方をさぐる
（2010年7月3日）

経済をめぐる不確実性の拡大により、キャリア形成の経路がかすんでいる。厳しい就職環境で自立の困難さに直面する若者の問題。また、現在の50代が振り返る自身のキャリア形成とは何だったのか。そして、増え続ける非正規社員のキャリア形成、さらに中小サービス業および企業外訓練の現場から浮かび上がる課題など、キャリアに関連する諸課題を多角的に検証する。

未就職卒業者の増加など、若者たちの自立への経路は見えにくく、不安定になってきている。新規学卒で採用され、企業内訓練を経て職業的自立を獲得し、同時に新たな家族を形成して生活の自立も確立していくこれまでのモデルから逸脱する若者たちが増える中、新たな自立への経路はどうあるべきなのか。これまで若者の自立を支えてきた学校、企業、職業訓練、自立支援機関などの現状と課題を議論し、包括的支援政策の具体的な方向性を検討する。