家長失業で、主婦の収入依存増加

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2003年3月

サンパウロ州立データ処理財団がサンパウロ首都圏の88~89年と、2000~01年の労働市場比較をおこなったところ、経済成長低迷による労働者の収入低下、熟年層の失業増加などにより、男性家長の失業が増加し、家計を支えるために働きに出た女性の収入が家計の主体となっている家庭が増加している。88/89年に子供を有する夫婦のうち、妻の収入で生活していた世帯は0.2%であったものが、2000/01年には1.1%へと約5倍の増加となっており、子供のいない夫婦でも、女性が家計を支えていた家庭は0.2%から0.4%へと増加している。片親の家庭で、女性1人で子供を抱えて家庭を構成している世帯はこの期間に世帯全体の3.6%から5.3%に増加したのに対して、男子1人で子供を抱える世帯は3.0%から4.8%増にとどまっており、ここでも、就職する女性の増加を表している。

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