3年ぶりに代々木公園で中央式典を開催/連合系の第93回メーデー中央大会

2022年4月27日 調査部

連合系の第93回メーデー中央大会(中央実行委員長:芳野友子・連合会長)は4月29日に東京・代々木公園で開催される。代々木公園での開催は3年ぶり。参加者が会場に集まるリアル開催を基本とし、参加者を最大5,000人程度に制限する。スローガンは「一人ひとりが尊重される 多様性を認め合う社会をめざし みんなが輝く未来をつくろう!」。

昨年は会場を変更して実行委員会だけが集まる

昨年は当初は代々木公園での開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、中央実行委員会メンバーだけが変更後の式典会場である全電通会館(都内)に集まり、組合員や一般参加者はYouTubeでLive視聴した。今年は2019年以来、3年ぶりに代々木公園で開催する。

会場に集うリアル開催とするが、参加者を最大5,000人程度に制限し、同時に、連合チャンネル「あつまれ!ユニオンスクエア」でツイキャス生配信を行う。開催時間は午前10時~午後12時までとし、中央大会式典は午前10時30分~11時30分まで行う。

基本方針にコロナ禍の回復やSDGs達成も盛り込む

今年は基本方針を、① 労働者の地位や労働条件の向上、人権・労働基本権の確立、民主主義の発展、恒久平和の希求に貢献する ② 働く仲間の結集するメーデーの持つ発信力を活かし、「働くことを軸とする安心社会―まもる・つなぐ・創り出す―」の継承・深化に向け、社会的うねりを呼び起こす運動を展開する ③ 積極的に家族の参加を呼びかけるとともに、労働者福祉事業団体やNGO・NPOをはじめとする諸団体との連携を強化し、社会全体ですべての人が支え合い共生できる仕組みを構築する重要な契機とする ④ コロナ禍からの回復、被災地の復旧・復興支援への継続強化など、「誰一人取り残されることのない」社会の実現に向け、SDGs(持続可能な開発目標)の達成をめざす――の4本とした。

厚労相、東京都知事があいさつの予定

来賓あいさつは、後藤茂之・厚生労働大臣と小池百合子・東京都知事が行う予定。今年も、政党代表によるあいさつは設けない。連合はこの4月を「フリーランス月間」に設定しており、式典でもフリーランスからの訴えとメッセージとして、NPO法人映画業界で働く女性を守る会の代表であるSAORI氏に話してもらう。ウクライナ出身で、日本の大学院に所属するドゥブニコバ・ヤンナ氏が、ウクライナからの訴えとメッセージを発する。

出展・出店では、アルコールやその場で飲食するものは提供しないが、持ち帰って飲食するものは販売する。日本プロ野球選手会による「子どもキャッチボール教室」などは実施を見送るが、「献血車」や、バルーンパフォーマンスなどの子どものためのイベントは実施する。