単純平均5,567円、2.08%/国民春闘共闘委員会の第2回賃上げ集計

2022年3月23日 調査部

全労連や中立組合などでつくる国民春闘共闘委員会(代表幹事:小畑雅子全労連議長)は3月22日、2022春闘の第2回目の賃上げ集計を公表した。それによると、17日までに454組合が回答を引き出し、有額回答のあった285組合の単純平均は5,567円、率で2.08%。加重平均では5,165円、1.91%となった。

加重平均では5,165円、1.91%

第2回集計結果によると、17日までに454組合が何らかの回答を引き出している。そのうち、金額もしくは率などが明らかになっている有額回答を得た組合は285組合(62.8%)で、「定昇確保」などの言葉による回答を得た組合が169組合(32.2%)となっている。

有額回答を引き出した285組合での単純平均(一組合あたりの平均)は、額で前年同期比544円増の5,567円、率も同0.20ポイント増の2.08%。加重平均(組合員一人あたりの平均、組合員数5万348人)では前年同期比120円減の5,165円、率で同0.10ポイント増の1.91%となった。

前年実績と比較可能な258組合についてみると、単純平均額は5,503円(前年実績5,261円)で前年を242円上回っている。率で対比が可能な136組合の賃上げ率も、単純平均で2.01%(同1.99%)と、前年を0.02ポイント上回った。なお、前年実績以上の回答を引き出した組合は、額で167組合(64.7%)、率では75組合(55.1%)となっている。

時給引き上げ額が20円台に

非正規労働者の賃上げ状況については、5単産64組合から137件の報告が寄せられている。時給制では112件の報告があり、そのうち引き上げ額がわかっている82件の単純平均は20.1円、率では12件の平均で2.11%。月給制では9件の報告が寄せられ、引き上げ額は3,148円、率では1.81%となっている。

また、企業内最賃協定の改定状況では、JMITU、生協労連、日本医労連の18組合から65件の報告があり、 時間額(33件)では、新協定額の単純平均が1,050円、引き上げは27.9円とほぼ地域別最賃の引き上げ額並の改定となり、日額(5件)では新協定額6,839円、月額(8件)の新協定額は15万8,431円となっている。