「8時間働けば普通に暮らせるルールの確立」をアピール/全労連系メーデー

2019年4月26日 調査部

[労使]

全労連などでつくる中央メーデー実行委員会は5月1日、東京・代々木公園で第90回中央メーデー式典を開く。基本スローガンは、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」で、1989年以来同一のもの。さらに今年は、「生産性向上のための『働き方改革』を職場に持ち込ませず、長時間労働是正・新36キャンペーンを通じて、『8時間働けば普通に暮らせる賃金、働くルールづくり』をめざしていく」考えだ。労働分野では、「めざせ最賃1500円 全国一律最賃制の実現」「なくせ貧困と格差 大幅賃上げ・底上げで景気回復 地域活性化」「許すな!裁量労働制の拡大 高度プロフェッショナル制度」「あらゆる差別・ハラスメントの撤廃を」なども訴える。

全労協系メーデーとの連帯を重視

式典では、小田川義和全労連議長が主催者あいさつし、政党からは志位和夫共産党委員長があいさつする予定。ほかにも、市民と野党の共闘に向けて、「市民連合」よびかけ人の広渡清吾氏(元日本学術会議会長)が連帯あいさつし、東京土建や全労連・全国一般東京地本などの参加団体の代表者らが決意表明する。

第87回以降、全労連系との連帯を打ち出している全労協系の「日比谷メーデー」(5月1日、東京・日比谷野外音楽堂で開催)とは、今回も中岡基明全労協事務局長が中央メーデーに来場、日比谷メーデーには野村幸裕全労連事務局長が赴き、ともに連帯あいさつする予定。共通スローガンに、「9条改憲反対!辺野古新基地建設阻止!安倍政権の退陣を」「なくせ貧困・格差 8時間働けば暮らせる社会を!」「外国人労働者との連帯・共生を!原発ゼロ社会の実現を!」を掲げる。

なお、全労連系では、中央メーデーのほか、294カ所(昨年307カ所)で地方メーデーが開催され、15万人以上(昨年規模)の参加を見込んでいるという。