産別労組のJAMが、一人でも入れる労働組合を設立

2019年4月3日 調査部

[労使]

JAM(安河内賢弘会長)は2日、中小企業に働く未組織労働者の受け皿となる新たな労働組合「JAMゼネラルユニオン」(JAM・GU)を3月1日に結成したことを明らかにした。職場に労働組合をつくりたいという労働者を支援するという。外国人労働者やクラウドワーカーなどの個人事業主も組織化のターゲットに見据える。

JAM・GUの結成宣言によると、「中小企業に働く未組織労働者の組織化を最大のテーマとして取り組んでいく」としている。安河内会長は「中小で働く未組織労働者のほか、非正規労働者、外国人労働者、クラウドワーカーなど個人事業主として働いている人などの受け皿にしていきたい」と話した。

個人で加盟できる労働組合ではあるが、最終的にその企業に労働組合を結成し、集団的労使関係を構築することを活動の目的とする。安河内会長は「泣きついてきた労働者を支援するというよりは、自ら職場の仲間に声をかけて、しっかりとした労働組合をつくっていこうという人と共に闘う組織だ」と強調。JAMのオルガナイザーの経験の場にも活用できるとしている。

すでに数人の加入者がいるという。JAM・GUの委員長には安河内会長が就き、事務局長には中井寛哉書記長が就いた。