関西電力で1,500円の回答/電力総連・電力部会の妥結結果
2019年3月29日 調査部
電力総連・電力部会に属する労働組合に3月14日までに回答が示された。高卒30歳勤続12年ポイントで3,000円以上の賃金改善要求に対して、関西電力が1,500円、四国電力が1,000円などを回答。電力自由化や原発事故などの影響で月例賃金の削減を実施してきた企業も多く、賃上げ部分の有額回答はほとんどが10~11年ぶりとなる。
賃上げ回答に際して、有額回答となったのは東北電力・賃金改善600円程度(賞与・年間総額148万3,000円)、中部電力・賃金改定1,000円=若年層を中心とした改定(同162万8,000円)、関西電力・賃金改定1,500円(同169万2,000円)、四国電力・賃金改善1,000円(同158万円)、九州電力・賃金改善700円(同4.02カ月)、沖縄電力・賃金改善500円(同149万8,000円)、電源開発・賃金改定1,000円(同業績連動)、日本原燃・賃金改善500円(同114万7,000円)。
一方、改善分の回答がなかったのが、北海道電力・賃金カーブ維持分の確保(同3.68カ月)、東京電力・組合員平均年収の3%増の要求に対して年収水準は現状維持(一時金6万円/1人<A、B社員>)、北陸電力(同109万4,000円)、中国電力・賃金カーブ維持分の確保(同3.39カ月)、日本原電・昨年ベースの水準で妥結――となっている。