連合系中央メーデーは4月29日に開催、「暮らしの底上げ」をアピール

(2016年4月27日 調査・解析部)

[労使]

連合系メーデーの中央大会は4月29日に東京・代々木公園で開催される。今年のスローガンは「支え合い 助け合う 心をひとつに力を合わせ、暮らしの底上げを実現しよう!」。キャンペーンとして連合が展開している「暮らしの底上げ実現」に向けた特別決議も予定している。

NGO、NPOとの連携強化を打ち出す

今年の中央大会では、非正規を含めたすべての働く仲間が結集し、連合が目指す「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けた運動を展開していくことに加え、社会のうねりを呼び起こす運動をつくりあげていくことや、NGOやNPOなどとの相互理解を深め、今後の連携強化の契機とすることなどを基本方針とする。

当日行う結集デモは、新宿中央公園が出発地点の「新宿中央公園コース」と、千駄ヶ谷区民会館から出発する「原宿コース」とに分かれる。両コース合わせて約4,550人が参加する予定だ。

中央式典は10時30分から開催され、神津里季生・連合会長が大会実行委員長としてあいさつする。来賓では、今年は政府代表として塩崎恭久厚生労働大臣が出席予定。政党からは民進党の岡田克也代表が参加する予定となっている。

また式典では、NPO法人ニッポン・アクティブライフ・クラブの河口博行・副会長がNGO・NPO連帯あいさつを行い、全国ユニオンなのはなユニオンの松下綾子組合員が非正規労働者からの訴えを行う。

東日本大震災から5年が過ぎたが、被災地からのアピールを連合岩手の花輪政文・宮古地域協議会議長がする。

G7伊勢志摩サミットに向けて世界の労働組合の声をアピール

採択するメーデー宣言では、震災を風化させない取り組みや、ディーセント・ワークの実現を訴える。5月下旬にG7伊勢志摩サミットが開催されることから、世界の労働組合の声を結集して、不平等の是正や雇用に配慮した循環型社会への移行なども訴えることにしている。

暮らしの底上げ実現に向けた特別決議も行う。決議では、暮らしの底上げにつながる政策の実現や、社会的セーフティネットの拡充、普遍的価値を尊重する健全で緊張感ある政治の確立を求めて取り組む姿勢を鮮明にする予定だ。

イベント関連では、東日本大震災被災地の当時と今を見せる写真展や、プロ野球選手会OBも協力するキャッチボールクラシックなどが催される。