賃上げ率2.20%で前年上回る/連合の2015春季生活闘争最終回答集計

(2015年7月2日 調査・解析部)

[労使]

連合(古賀伸明会長)は2日、2015春季生活闘争の最終集計結果となる第6回回答集計を公表した。1日までに集約された賃上げ回答(平均賃金方式)は、金額で6,354円、率で2.20%となり、賃上げ率は2年連続で2%を超えた。

賃上げ額は前年比426円増、率で0.13ポイント上昇

平均賃金方式で回答を引き出した5,469組合の回答(組合員数加重平均)は、額で6,354円、率で2.20%となった。それぞれ前年から額で426円増、率で0.13ポイントの上昇。このうち、組合員数300人未満の中小組合(4,111組合)の回答は、額で4,547円、率で1.88%となり、前年から額で349円増、率で0.12ポイント上昇し、全体集計とともに昨年同時期を上回った。

ベースアップに相当する賃上げ分について前年と比較が可能な同一の1,958組合の集計結果をみると、賃上げ額は6,887円(定昇相当分5,002円、賃上げ分1,885円)、率は2.36%(定昇相当分1.72%、賃上げ分0.64%)となり、前年から額で542円増、率で0.16ポイントの上昇となっている。

なお、非正規労働者の時給に関する賃上げ結果については、293組合の回答(組合員数加重平均)が額で16.78円となり、前年を5.5円上回っている(平均時給は917.93円)。

一時金は前年比微増の年間4.84カ月

年間分の一時金は、2,368組合の回答(組合員数加重平均)で、月数4.84月・金額で155万2,482円。前年同時期を月数で0.06カ月、額で1万3,460円上回った。

今回の成果と課題について、連合は「2015春季生活闘争まとめ」として、第22回中央執行委員会(7月16日開催)で確認する予定だ。


▽2015年春季生活闘争要求集計・回答集計結果