定昇含む賃上げ6,670 円(2.24%)
――連合の第4回回答集計

(2015年4月17日 調査・解析部)

[労使]

連合(古賀伸明会長)は16日、2015 春季生活闘争の第4回回答集計(14日10時時点)を発表した。それによると、定期昇給相当分を含む回答水準は、前年同時期を0.07ポイント上回る6,670円(2.24%)となっている。同一組合の前年実績との比較では711円(0.20ポイント)上回っている。

昨年同一組合比で711円増、300人未満の増加幅が300人以上を上回る

今回の集計は、第3回(3月31日)以降、新たに584組合が回答を引き出し、計2,587組合、215万人の回答について平均賃金方式(組合員数による加重平均)をまとめたもの。昨年の同時期に比べて回答数は77組合増え、回答水準は6,670 円となり、金額で289円、率で0.07 ポイントそれぞれ上回っている。

このうち、ベースアップや賃金改善などの形で回答があり、賃上げ分が明確に分かる組合(1,418組合、約170万人)を集計すると、回答水準は7,205円(2.39%)となり、うち定昇相当分を含まない賃上げ分は2,056円(0.67%)となる。

さらに賃上げ分が明確な組合のうち、前年の同一組合(873組合、87万人)との比較で見ると、回答水準は7,615円(2.53%)となり、内訳は定昇相当分5,321円(1.77%)、賃上げ分は2,294円(0.75%)となる。前年実績との比較では711 円(0.20 ポイント)上回っている。

規模別にみると300人以上(899 組合・199万人)が6,838 円(2.26 %)増、 300人未満(1,688 組合・17万人)が4,928 円(2.01%)増となっている。前年比でみると300人以上が304 円・0.07ポイント増、300人未満が277 円・0.10 ポイント増となり、賃上げ率の前年比の増加幅をみると、300人未満が300人以上を若干上回っている。

この結果について連合は「回答引き出し組合数、金額とも前年同時期、前回集計を上回っており、賃上げの流れが継続している」としている。ただし、現時点で依然、交渉を継続している組合の割合は約6割となっている。