大手に続く中堅・中小組合の賃上げ額平均は25日現在で2,105円/金属労協(JCM)

(2015年3月27日 調査・解析部)

[労使]

金属労協(JCM、相原康伸議長)は、3月25日現在での2015闘争の回答状況を公表した。それによると、集中回答日までに回答を引き出す大手組合に続いて回答引き出しを図る「中堅・中小登録組合」の回答額の平均は2,105円で、昨年の最終実績である1,268円を837円上回った。

金属労協では、例年、大手組合の回答が集中するヤマ場を3月中旬に設定するとともに(今年は3月18日)、各産業・業種や地域に影響を与える中堅・中小組合を抽出し、これらの組合の回答状況を集約、公表することで、交渉継続中の中小労組の早期回答引き出しと好結果の相場波及を図っている。

今年の中堅・中小登録組合数は169。このうち、145組合が何らかの要求を提出しており、賃上げを要求しているのは140組合となっている。140組合の賃上げ要求額の平均は6,053円。

140組合のうち、25日現在で回答を引き出したのは87組合で、82組合が賃上げを獲得。賃上げ額の平均は2,105円で、昨年の最終実績と比べると837円の増加となっている。

年間一時金は4.89カ月

一方、中堅・中小登録組合の一時金の回答状況をみると、要求回答方式をとっているのが139組合で、業績連動方式が27組合。支給額・月数が確定している組合は77組合あり、平均月数は4.89カ月。昨年の最終実績と比べると、0.14カ月多い水準となっている。

金属労協では、3月末までの全体の要求・回答状況をとりまとめ、4月3日に公表する予定。

▽関連リンク

2015年闘争要求・回答状況総括表(3月25日現在)/金属労協HP(PDF)新しいウィンドウ

2015年闘争 金属労協 中堅・中小登録組合 要求・回答状況(3月24日現在)/金属労協HP(PDF)新しいウィンドウ