若者の人間力を高めるための国民会議が発足

(2005年5月27日 調査・解析部)

[行政]

厚生労働省の呼びかけで経済団体、労働組合、地域の代表者や学識者らが参集し、26日に「若者の人間力を高めるための国民会議」が発足した。

政府が実施する若年者雇用対策がほぼ出揃うなかで、フリーター・ニートなどを中心とする若年者雇用問題に、社会が一体となってどう取り組むかを議論するもの。会議は次回開催の9月中下旬にも、国民宣言をまとめる。

宣言には、経済界、労働界、地域社会などに期待される役割のほか、国民に対するメッセージなどが盛り込まれる模様だ。初会合では、議長の奥田碩・日本経団連会長が、「人材こそわが国の基盤。若年雇用の増大に努め、フリーターのレッテルを貼ることなく人物本位で採用するなど、受入れ体制を整えることも重要と考えている」などとあいさつした。