プロ野球合併問題で選手会と会談へ/連合会長

(調査・解析部)

[労使]

笹森清連合会長は12日の記者会見で、プロ野球の1リーグ制につながる球団合併に反対し、オーナー側と対立している日本プロ野球選手会(古田敦也会長)の幹部と、近く会談する意向を明らかにした。

笹森会長は選挙期間中の記者会見で、「プロ野球選手会には労働組合という性格もある。プロ野球オーナー会議の方々に、労働組合の立場から看過できない発言あった」などとして、プロ野球選手会への全面支援を表明していた。これに対し、選手会側から「極めてありがたい発言だ。会長と接触したい」との意思が11日夕刻、「間接的に伝わってきた」という。

笹森会長は、会談の時期については「(プロ野球界の)労働協約や選手と球団の関係、コミッショナーの役割がどうなっているのかなど、調査が必要だ」として明言を避けたものの、「できれば近々に(選手会と)会談を持ち、今後の対応等についての相談をしたい」と発言。近く選手会側と雇用問題などの対応策を協議する考えを示した。

日本プロ野球選手会は、選手の地位向上などを目的に設立した団体。1980年に社団法人としての法人格を取得し、1985年には労働組合としての認定も受けている。なお、プロ野球では審判団の労組は連合に加盟しているが、選手会は加盟していない。