■□――【メールマガジン労働情報/No.2145】
17戦略分野「官民投資ロードマップ」素案を策定/日本成長戦略会議分科会 ほか
―2026年4月22日発行――――――――――――――□■
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本号の主な内容
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【行政】17戦略分野「官民投資ロードマップ」素案を策定/日本成長戦略会議分科会
【統計】2月の基調判断、「持ち直しの動きが見られる」/機械受注統計
【労使】連合および労働組合のイメージ調査結果を発表/連合 ほか
【動向】ブルーカラー就職、条件次第で学生の8割が視野に/民間調査 ほか
【企業】新たな人事制度を導入、報酬・評価・働き方を一体で見直し/MIXI ほか
【判例】大塚製薬社員の自殺は「労災」20日連続勤務後にうつ病/東京地裁
【海外】H-1B(専門職)ビザの「最低限支払うべき賃金水準」引き上げ案を提示/アメリカ連邦労働省
【イベント】「交通事故に遭わない・起こさないための 企業で交通安全をこう教える!」セミナー/中災防
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【JILPTからのお知らせ】
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★労働政策フォーラム
「物流における労働問題を考える─トラック業界の人手不足等を中心に─」
▽日時 第1部 2026年5月22日(金)~29日(金) *オンデマンド配信
第2部 2026年5月29日(金)14時15分~16時45分 *ライブ配信
▽講師(登壇順)
首藤 若菜 立教大学 経済学部 教授
前浦 穂高 長野大学 地域経営学部 准教授/元JILPT副主任研究員
指田 徹 国土交通省 物流・自動車局 貨物流通事業課長
吉田 明宏 西濃運輸株式会社 執行役員 運行部 部長
村山 大樹 仙台運送労働組合 中央執行委員長
濱口 桂一郎 JILPT 労働政策研究所長
https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20260529/index.html
★26年度「東京労働大学講座・総合講座」(5月開講、夜間・オンライン)募集中!
本講座は今年で75回を数える歴史と伝統を誇る講座です。講師陣に当該分野の第一人者を迎え、各学問分野の
理論や労働市場の現状・課題などについて講義を行います。どなたでも受講いただけます。
<人事管理・労働経済>部門 5月11日(月)~7月3日(金)(17講義日+試験)
<労働法> 部門 7月8日(水)~8月31日(月)(14講義日+試験)
https://www.jil.go.jp/kouza/sogo/index.html
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【行政】
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●17戦略分野「官民投資ロードマップ」素案を策定/日本成長戦略会議分科会
政府は16日、日本成長戦略会議戦略分野分科会(第3回)を開催した。17の「戦略分野」において優先的に支援
する必要がある主要な製品・技術等として、計61項目を選定した。官民投資に向けたロードマップ素案では、AI・
半導体分野に「バーティカルAI(領域特化型AI)」を新たに追加した。「バーティカルAI」とは、データ、AIモ
デル、アプリケーションを垂直統合したシステムのこと。高い正確性と専門性から「現場で使えるAI」とされ、
産業や行政分野での利活用の機運が高まっている。「バーティカルAI」の導入促進により、人手不足に直面する
我が国の供給力を維持し、力強い成長を目指す(資料2・3頁)。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/senryaku/dai3/gijishidai.html
▽資料1・戦略17分野における「主要な製品・技術等」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/senryaku/dai3/shiryou1.pdf
▽資料2・主要な製品・技術等の官民投資ロードマップ素案
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/senryaku/dai3/shiryou2.pdf
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【統計】
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●2月の基調判断、「持ち直しの動きが見られる」/機械受注統計
内閣府は15日、機械受注統計調査報告(2026年2月実績)を公表した。機械受注総額は、前月比5.0%減の3兆
7,443億円(季調値)。民間設備投資の先行指標である「民需(船舶・電力を除く)」は、同13.6%増の1兆
1,159億円で2カ月ぶりの増加。内訳をみると製造業が30.7%増、 非製造業(船舶・電力を除く)が0.9%増。
3カ月移動平均の前月比も7.5%増。ただし、2月の受注額は大型案件によって大きく押し上げられていること
を踏まえ、基調判断は「持ち直しの動きがみられる」に据え置きとした。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/2026/2602juchu.html
▽概要
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/2026/2602gaiyou.pdf
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【労使】
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●連合および労働組合のイメージ調査結果を発表/連合
連合は16日、連合・労働組合の認知度や連合に対するイメージ把握を目的に実施した調査結果を発表した。労働
組合の認知率は81.0%、10代では57.0%と若い世代ほど認知率が低い。連合の認知率は46.9%と5割を下回り、
特に30代では約4割にとどまるなど、働く世代への認知の広がりには課題があるとした。連合のイメージでは
「影響力のある」「保守的な」「堅実な」といった評価が上位に挙がった。
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20260416.pdf?7073
●HR部門におけるAI等の活用状況と課題を整理/経団連
経団連は14日、HR部門におけるAI等の活用に関する報告書を公表した。人事部門での活用状況は「採用」が最多
で、「労務管理」「エンゲージメントサーベイ」「人材育成」が続いた。AI活用に向けた課題としては、「プラ
イバシーやセキュリティの確保、AIによるバイアスの払拭」「経営層や社員の理解・促進」「データ整備・既存
システムとの連携」が挙がった。8社の取り組み事例も紹介している。
https://www.keidanren.or.jp/policy/2026/016.html
▽(3頁に引用されたJILPT調査成果)調査シリーズNo.261「働く意識の変化や新たなテクノロジーに応じた
労働の質の向上に向けた人材戦略に関する調査(企業調査・労働者調査)」
https://www.jil.go.jp/institute/research/2025/261.html
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【動向】
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●ブルーカラー就職、条件次第で学生の8割が視野に/民間調査
人材サービスを提供するX Mileは8日、学生500人を対象に実施した「就職活動動向に関する調査」結果を発表し
た。「オフィス系の仕事(事務・企画・営業・管理など)」と「現場系の仕事(製造・建設・物流・インフラなど)」
のどちらが魅力に感じるかを聞いたところ、「オフィス系」が73.8%(369人)、「現場系」が26.2%(131人)
となった。「オフィス系」に魅力を感じる学生に、労働条件などの環境が変わった際に「現場系」を選んでもよ
いかと尋ねた結果、「絶対に変えたくない」は24.9%(92人)に留まり、「条件次第で選んでもよい」が75.1%
(277人)を占めた。具体的な条件としては、「休日や勤務時間がよくなるなら」39.6%(146人)が最多、
「年収が大きく上がるなら」29.0%(107人)、「キャリアの選択肢が広がるなら」24.1%(89人)が続く。
https://www.xmile.co.jp/news/release247
▽調査結果/クロスワークしごと白書
https://x-work.jp/journal/students27-bluecollar
●「新規人材の確保」より「人材の定着」を課題視/民間調査
マイナビは14日、「企業の雇用施策に関するレポート2026年版」を発表した。企業の中途採用担当者に、「新規
人材の確保」と「人材の定着」のどちらに強い課題感を持っているかを聞いたところ、「人材の定着(50.9%)」
が「新規人材の確保(25.8%)」を上回った。また、「若手の早期戦力化」と「シニア人材の活用」の比較では、
「シニア人材の活用が進まない(44.2%)」が「若手の早期戦力化が進まない(28.7%)」を15.5ポイント上回
り、若手育成以上にシニア活用が課題になっている状況が明らかになった。
https://www.mynavi.jp/news/2026/04/post_52936.html
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【企業】
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●新たな人事制度を導入、報酬・評価・働き方を一体で見直し/MIXI
MIXIは、報酬・評価・働き方を一体で見直す新たな人事制度を、2026年4月より導入する。給与などの金銭報酬
に加え、成長支援や働く環境といった非金銭報酬も含めて捉える「トータルリワード」に基づき、人事制度を再
設計する。報酬テーブルを改定し、報酬レンジの下限を一般社員層で約20%、中核社員から初級管理職層で
約20~30%、上級管理職層で約50%引き上げる。これにより部長・部長相当級のモデル年収下限は、840万円から
1,260万円へ引き上げられる。あわせてフルフレックスタイム制の正式導入など、仕事に集中できる働き方の整備
を進める。
https://mixi.co.jp/news/2026/0306/49233/
●独自のAI活用指標を導入/ZOZO
ファッション通販のZOZOは4月、全社のAI活用指標「All ZOZO AI Readiness Score(AZARS)」を導入した。
AI活用度を「組織」と「個人」の2レベルで整理し、業務上期待される能力と状態をそれぞれ4段階で定義する。
主観的になりがちなAI活用度を全社統一基準で可視化・評価することで活用高度化を推進し、ファッションとテ
クノロジーを融合した価値創出につなげる。
https://corp.zozo.com/news/20260408-007551/
●建設業に本格参入、500人をリスキリング/ライザップ
ライザップグループは14日、建設業への本格参入を発表した。AI活用による業務効率化で捻出した人的リソース
(最大500人)に、技能・資格取得を含むリスキリング機会を提供し、RIZAP建設へのリソースシフトを進める。
職人の働き方を「健康、快活、給与アップ」と再定義し、事務職を上回る年収増を目指す新たなエッセンシャル
ワーカー像を提示し、建設業界の人材不足と雇用のミスマッチへの対応を目指す。
https://www.rizapgroup.com/news/detail?topics_id=1477
●大東建託が「社内転職」制度/人材流出防止へ、支度金10万円
大東建託が、在籍1年以上の社員約9,000人を対象に、主要グループ会社に転籍できる制度を5月から導入する
ことが16日、分かった。転籍者には支度金として10万円を支給する。人手不足が深刻化する中、「社内転職」を
制度化して社員の選択肢を広げ、人材流出を防ぐのが狙い。転籍先は、賃貸仲介の大東建託リーシング(東京)
やハウスコム(同)、介護・看護サービスを手掛けるケアパートナー(同)など約10社。親の介護を見据え、
介護会社で知見を得たいというニーズもあるという。グループ各社が一般公開している求人情報を、大東建託の
社内サイトにも掲載。希望者は、転籍先の面接選考を経て採用が決まり、転籍先から支度金10万円が支給される。
以前の職場で積み残していた有給休暇も引き継げる。大東建託の2024年度の離職率は、全職種平均で9.4%、
営業職では19.2%だった。今後はグループ各社から本社への転籍についても検討する方針だ。
時事通信 (2026年4月16日)※リンク先なし
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【判例】
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●大塚製薬社員の自殺は「労災」20日連続勤務後にうつ病/東京地裁
大塚製薬の男性社員=当時(31)=が自殺したのは業務の影響でうつ病を発症したことが原因だとして、両親が
国に遺族補償給付などの不支給処分取り消しを求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。須賀康太郎裁判長
は、20日間の連続勤務直後に発病したことなどから労災と認め、処分を取り消した。
判決によると、男性は2009年に大塚製薬に入社し、16年に同社の長崎出張所(長崎市)に配属された。人員が4
人から3人に削減された約4カ月後の18年3月にうつ病となり、同4月に自殺した。両親が労災申請したが、
長崎労働基準監督署は因果関係を認めず不支給処分とした。
訴訟で国側は、連続勤務による心理的負荷は小さかったと主張したが、須賀裁判長は、うつ病発症の6カ月前と
人員削減後の計2カ月間、月80時間以上の時間外労働をしたと指摘。発病直前には20日間の連続勤務もあり、
自殺は業務に起因すると結論付けた。時事通信(2026年4月15日)※リンク先なし
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【海外】
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●国別労働トピック/JILPT
<アメリカ>
▽H-1B(専門職)ビザの「最低限支払うべき賃金水準」引き上げ案を提示/連邦労働省
連邦労働省は3月26日、IT技術者などの専門職を対象とする「H-1Bビザ」で就労する外国人に対して、最低限支
払うべき「一般的賃金水準(prevailing wage)」を引き上げる内容の改正規則案を公表した。経験や適格性など
に基づき定める4段階の最低賃金水準(該当する地域・職種の賃金水準をパーセンタイルで表示)を、現在の
「新人17、有資格者34、経験者50(=中央値)、完全適格者67」 から「新人34、有資格者52、経験者70、完全適
格者88」へとそれぞれ高める。これにより、外国人が安価な労働力として雇われ、米国人の賃金低下や雇用減を
招くことを防ぐ。パブリックコメントを募り、それらの意見を踏まえたうえで最終決定する。(JILPT調査部)
https://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2026/04/usa_02.html
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【イベント】
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●「交通事故に遭わない・起こさないための 企業で交通安全をこう教える!」セミナー/中災防
中央労働災害防止協会は6月4日(木)に「交通事故に遭わない・起こさないための 企業で交通安全をこう教
える!セミナー」を東京都港区で開催する。近年の道路交通法改正のポイント(自転車のながら運転・酒気帯び
運転の罰則強化等)をはじめ、交通安全教育の5つの要素を解説する。
https://www.jisha.or.jp/seminar/kyoiku/y6310_koutu_anzen.html?TabModule434=0