職業レディネス・テスト
Vocational Readiness Test: VRT)

本ツールは、 雇用問題研究会新しいウィンドウで提供しています。当機構では販売しておりません。

VRTのご利用をご検討の方は、以下の適切な利用法をご参照ください。

概要

ホランド理論に基づく6つの興味領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)に対する興味の程度と自信度がプロフィールで表示。基礎的志向性(対情報、対人、対物)も測定。

対象者
中学生・高校生。場合によっては大学生でも可。
所要時間
40~45分(実施のみ)。採点も含めると1時間。
特徴
各回答者の自己ペースで実施させる紙筆検査。若年者に対し、自己理解を深めさせ、職業選択に対する考え方を学習させる教材としても有効

職業興味の6領域

領域名 内容
現実的興味領域
(Realistic:R領域と略す)
機械や物体を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域
研究的興味領域
(Investigative:I領域と略す)
研究や調査のような研究的、探索的な仕事や活動の領域
芸術的興味領域
(Artistic:A領域と略す)
音楽、芸術、文学等を対象とするような仕事や活動の領域
社会的興味領域
(Social:S領域と略す)
人と接したり、人に奉仕したりする仕事や活動の領域
企業的興味領域
(Enterprising:E領域と略す)
企画・立案したり、組織の運営や経営等の仕事や活動の領域
慣習的興味領域
(Conventional:C領域と略す)
定まった方式や規則、習慣を重視したり、それに従って行うような仕事や活動の領域

基礎的志向性の3つの方向性とその内容

方向性の名称 内容
対情報関係志向
(Data Orientation:D志向)
各種の知識、情報、概念などを取り扱うことに対する志向性
対人関係志向
(People Orientation:P志向)
人と直接関わりを持つような活動に対する志向性
対物関係志向
(Thing Orientation:T志向)
機械や道具、装置など、いわゆる‘モノ’を取り扱う活動に対する志向性

適切な利用法(Q&A)

※ 回答の判断に日数を要する場合もありますので、ご利用の希望日までの時間的余裕をもってお問合せいただくようお願いいたします。

(対象層について)

VRTを中学生・高校生に対して実施できますか?
実施できます。
VRTを大学生に対して実施できますか?
大学生はVRTが本来想定している対象層ではありませんが、使用可能であることを当機構で確認しています

(使用方法について)

VRTを一部だけ(例:A検査だけ、B検査だけ等)実施することはできますか?
VRTの検査の順番を変えて実施することはできますか?

Q3およびQ4に対する回答

VRTは統計的手続きに基づいて開発された心理検査の一種(職業適性検査)ですので、全検査を、手引に書かれている方法を厳守して実施していただく必要があります。

一部の検査だけを実施したり、検査の実施順を変更した場合、検査の目的を十分達成できない可能性があります。ただし、諸事情で実施方法の変更が必要となる場合は、機構側で状況をヒアリングした上で実施可否を判断できる場合もありますので、機構へお問い合わせください。

VRTの文章表現を変えて実施することはできますか?

VRTを○○向け(例:小学生向け、障害者向け、外国人向け等)に適した表現に修正(翻訳)して実施することはできますか?

Q5およびQ6に対する回答

実施できません。

VRTは統計的手続きに基づいて開発された心理検査の一種(職業適性検査)ですので、全検査を、手引に書かれている方法を厳守して実施していただく必要があります。したがって、項目の全部あるいは一部を勝手に変更して実施することはできません。

当機構が所有する著作権を侵害する行為であるだけでなく、仮にそのような形で実施された場合、検査の信頼性・妥当性が確保できないため、当検査本来の目的を果たすことができません。さらに、改変された検査を実施した場合、検査を受けた人に無用な心理的負荷を与える可能性があったり、人間のキャリア選択・進路選択における信頼性の低い情報の提供という倫理的問題を含むことになりますので、改変は絶対に行わないでください。

したがって、VRTを実施可能な対象層(当検査の文章表現を理解できる中学生・高校生、大学生等の一般成人)以外の方が含まれる集団に対しては、教室等での一斉実施が困難となる場合があります。その場合は、VRTにこだわることなく、その他のキャリア支援活動を選択いただくことを強くお勧めします。

(外国語への翻訳について)

VRTの項目を外国語に翻訳して実施することはできますか?(研究利用を含む)。

許諾しておりません。

VRTは、検査項目の文章表現のみを指すのではなく、一連の実施内容全体(検査への回答、集計、ワークシートでの演習までの一連の手続き)が研究開発成果物となっており、生徒・学生の進路指導を支援することを目的としています。検査項目の文章表現だけを取り出して研究利用することは、目的外利用にあたり、著作権者である当機構が主体的に実施する研究以外では許諾しておりません。したがって、検査項目を外国語に翻訳して利用することも許諾しておりません。

(転載等について)

VRTのワークシート(の一部)をテキスト・教科書・HP等に掲載したい。

VRTの手引の内容を要約してテキスト・教科書・HP等に掲載し、手引を読まなくても読者に概要が伝わるようにしたい。

Q8およびQ9に対する回答

許諾しておりません。

心理検査の一種であるVRTについて、実施者がその目的や使い方を正しく理解するためには、手引に書かれた内容や注意事項を読み、十分理解する必要があります。テキストやHP等に一部の情報だけを掲載することは、その情報だけでVRTの全てを理解したかのような誤解につながる恐れがあります。そのため、有償無償を問わず、テキスト・教科書・HP上にワークシートや手引の内容(一部・全部問わず)を掲載することは原則として許諾しておりません。ただし、VRTについて短い文章で内容を紹介した上で、「詳細情報は出典元をあたる」ことを意味する文章を書き、参考文献の一つとしてVRTの手引を挙げる場合であれば、通常の文献引用の範囲内と考えられますので、問題ありません。

なお、報道等で項目の一部が映り込むような撮影が行われる場合は、機構側で判断しますので、判断材料につながる情報とともにお問い合わせください。