厚生労働省編 一般職業適性検査
(General Aptitude Test Battery: GATB)

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概要

写真1

9つの「適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ」を測定。

対象者
中学生~成人(45歳程度)
所要時間
紙筆検査(45~50分)、器具検査(12~15分)
特徴
制限時間内にできるだけ早く正確に回答する最大能力検査。個別でも集団でも実施可。適性のうち、能力に関する特徴を把握可能。

GATBの下位検査の内容

紙筆検査

紙筆検査 名称 内容
検査1 円打点検査 円の中に点を打つ検査
検査2 記号記入検査 記号を記入する検査
検査3 形態照合検査 形と大きさの同じ図形を探し出す検査
検査4 名詞比較検査 文字・数字の違いを見つける検査
検査5 図柄照合検査 同じ図柄を見つけだす検査
検査6 平面図判断検査 置き方をかえた図形を見つけだす検査
検査7 計算検査 加減乗除の計算を行う検査
検査8 語意検査 同意語かまたは反意語を見つけだす検査
検査9 立体図判断検査 展開図で表された立体形をさがしだす検査
検査10 文章完成検査 文章を完成する検査
検査11 算数応用検査 応用問題を解く検査

器具検査

器具検査 名称 内容
検査1 さし込み検査 棒(ペグ)をさし込む検査
検査2 さし替え検査 棒(ペグ)を上下逆にさし替える検査
検査3 組み合わせ検査 丸びょうと座金を組み合わせる検査
検査4 分解検査 丸びょうと座金を分解する検査

手腕作業検査盤(ペグボード:左)と
指先器用検査盤(エフ・ディー・ボード:右)

写真2

なお、器具検査1,2は手腕作業検査盤(ペグボード)を、器具検査3,4は指先器用検査盤(エフ・ディー・ボード)を用いる。

GATBで測定される9つの適性能とその内容

適性能 内容
G−知的能力 一般的学習能力
V−言語能力 言語の意味およびそれに関連した概念を理解し、それを有効に使いこなす能力。言語相互の関係および文章や句の意味を理解する能力。
N−数理能力 計算を正確に速く行うとともに、応用問題を推理し、解く能力。
Q−書記的知覚 言葉や印刷物、伝票類を細部まで正しく知覚する能力。文字や数字を直観的に比較弁別し、違いを見つけ、あるいは校正する能力。文字や数字に限らず、対象を素早く知覚する能力。
S−空間判断力 立体形を理解したり、平面図から立体形を想像したり、考えたりする能力。物体間の位置関係とその変化を正しく理解する能力。青写真を読んだり、幾何学の問題を解いたりする能力。
P−形態知覚 実物あるいは図解されたものを細部まで正しく知覚する能力。図形を見比べて、その形や陰影、線の太さや長さなどの細かい差異を弁別する能力。
K−運動共応 眼と手または指を共応させて、迅速かつ正確に作業を遂行する能力。眼で見ながら、手の迅速な運動を正しくコントロールする能力。
F−指先の器用さ 速く、しかも正確に指を動かし、小さいものを巧みに取り扱う能力。
M−手腕の器用さ 手腕を思うままに巧みに動かす能力。物を取り上げたり、置いたり、持ち替えたり、裏返したりするなどの手腕や手首を巧みに動かす能力。