ディスカッションペーパー 05-014
非正規就労外国人労働者の雇用・就業に関する事例

平成17年10月31日

概要

非正規就労の外国人労働者を雇用した経験がある企業(従業員数 20人未満)および非正規就労の外国人労働者個人からの聞き取り調査を行いました。主な調査結果は下記のとおりです。

(1)企業が非正規就労の外国人労働者を雇用した理由は「採用難」、「(日本人の)定着が悪い」、「コスト削減要求への対応」など。

(2)採用経路は、業者間のネットワーク、企業内の外国人の紹介、直接応募、ブローカーなどが多く、採用時、在留許可証、外国人登録証はほとんど確認されていない。

(3)機械の操作や安全に関する作業上の注意を含む導入訓練はほとんどなされていないか、あったとしても日本語能力の問題から理解されていないことが多い。

(4)賃金額は、日本人のパートタイマー・アルバイトとほぼ同じ。非正規就労の外国人労働者が1つの企業につとめる期間は概ね3か月~半年、長くても1年。

公表された統計や今回の調査でも非正規就労の外国人の滞日期間が長期化し、定着化が進んでいることが確認されました。これは彼らが結婚、出産、育児、教育、医療など、日本人が生きていく上で経験するのと全くおなじ問題を共有することを意味し、これらにいかに対応するか検討することが重要になってくると指摘しています。

本文

執筆担当者

渡邊 博顕
労働政策研究・研修機構 主任研究員

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※本論文は、執筆者個人の責任で発表するものであり、労働政策研究・研修機構としての見解を示すものではありません。

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